地球に落ちた隕石から封印された“生命の素”が発見される！ 我々はやはり「スターチャイルド＝パンスペルミア人間」だった！

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■生命は宇宙から来た？

　生命誕生を説明する仮説の一つに「パンスペルミア説」というものがある。宇宙には生命が広く存在し、地球に飛来した隕石などに付着した微生物から地球上の生命が進化したという仮説だ。また微生物でなく、生命の素となるアミノ酸などの有機物が隕石によって運ばれ、地球原初の海の中で生物を生み出したという説もある。

　モナハンス隕石とザグ隕石は、太陽系の火星と木星の間にある小惑星帯を数十億年漂った後に、隕石となって地球に落下してきたと考えられている。研究者らは、含まれていた有機物は小惑星帯にある水の存在する準惑星ケレス由来であると推測している。生命の誕生の秘密も小惑星にあるかもしれない。

　また、生命の起源は太陽系内とは限らない。昨年末にはエジプトで見つかった隕石「ヒュパティア（Hypatia’）」が太陽系外から飛来したものと判明し話題となった。この隕石には他の隕石と異なりケイ素をほとんど含まず、ニッケルやリン、鉄といった金属を独特の割合で含んでいる。また、多環芳香族炭化水素（宇宙空間に分布する宇宙塵の主成分）を多量に含んでいたのだ。隕石は太陽系の中からも外からも飛んできている。

ヒュパティア。画像は「*Science Daily」より引用

　もし地球上最初の生命が隕石とともに宇宙からやってきたとしたら——隕石に閉じ込められた他極小のエイリアンは、今も地球を絶え間なく訪れているのかもしれない。

参考：「CNN」「Phy.org」「Science Advance」「Science Daily」ほか

TOCANA編集部

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