【朗報】「死者とのチャットサービス」をスウェーデンの葬儀屋が実現へ! “死者の意識が宿る完全コピーAI”誕生か?
ところで、もし遠い将来、「あたかも人格があるかのように振舞うアンドロイド」が完成してしまったら、それを本人の代わりとして愛することは可能だろうか? 『ブラック・ミラー』でも、その葛藤が描かれていた。
行動主義的な人間観を持つ人なら可能だと言うだろう。意識や人格というものは目に見えるものではないため、言動からそのことを憶測するしかない。すると、本人らしい容姿で、本人らしい言動をすれば、それは本人と違わなくなる。とはいえ、「アンドロイドである」ということを知ってしまったら、それを完全に本人と見なすことはできないだろう。だが、“準本人”ぐらいのステータスは獲得できるのではないだろうか。『ブラック・ミラー』においても、アンドロイドの言動が生前の夫と完全に一致していないことが妻の不満だった。もし、言動が完全に一致していれば、彼女はそれを夫の代わりとして難なく受け入れていたかもしれない。とはいえ、ある程度精度が低くても、慰めにはなるだろう。先述したユージニア・クダ氏が作成した親友のチャットボットにも不自然なところはあるが、「精神的な癒し」にはなっているようだ。
とはいえ、いくらアンドロイドの精度が上がったとしても、死者とのコミュニケーションツールになることはない。そもそも死者とのコミュニケーションを実現するものではないからという前提に加え、チャットボットやアンドロイドには死者との繋がりを感じさせるような“聖性”が足りていないからだ。やはり死者とのコミュニケーションには、その不可能性を眩ませるほどの宗教的・神秘的な仕掛けが必要だろう。あたかも本人の意識を持つかのように振舞う完璧なアンドロイドができたとしても、降霊術やイタコの存在は求められ続けるのではないだろうか。
参考:「Oddity Central」、「Daily News」、「Sputnik」、ほか
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