稲村亜美事件より怖い! 1400人虐殺、首切り「リズム0」…群集心理による残酷すぎる事件4選!

■リズム0

稲村亜美事件より怖い! 1400人虐殺、首切り「リズム0」…群集心理による残酷すぎる事件4選!の画像4画像は「YouTube」より引用

 ユーゴスラビア出身のアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチは1974年、「Rhythm 0」と題した6時間のパフォーマンスを行った。その内容は「テーブルの上にある72個の物体を、望むままに私に使うことが出来る」というもので、責任は全て彼女自身が背負うとした。

 ギャラリーの中心に静かに立つアブラモヴィッチ。その前に置かれたテーブルには羽、バラの花、靴、ワイン、パン、ナイフ、ハサミ、カミソリの刃、弾をこめた銃など、彼女に対して使える物体が並んでいた。

 パフォーマンス開始直後、彼女に近づく者はいなかった。だが徐々に、水を飲ませたりバラを渡したりする者たちが現れた。ギャラリーの雰囲気は落ち着いていて、穏やかだった。

 だが、やがて彼女の服をハサミで切る男性が現れた。これをきっかけに参加者たちの行動は次第にエスカレートしていった。テーブルに鎖で縛りつけ、股の間にナイフを付きたてた。だが、彼女は抵抗せず、ひたすら作品に献身した。だが、服はずたずたにされ、カミソリで皮膚を切って血を飲む者まで現れ、さらには銃を突きつけられた。さすがに止めに入る参加者も現れて喧嘩となった。

 パフォーマンス終了後、半裸で血だらけになり涙ぐむアブラモヴィッチを、誰も正視できなかったという。後に彼女は「観衆は私を殺すことができた」と語っている。今もこの時に付けられた傷跡が残っているそうだ。

動画は「YouTube」より引用

 残念ながら、人間は集団になると残酷な存在になりうる生物だ。その心理の恐ろしさは現代のインターネット上でも日々垣間見ることができる。2014年のMITなどによる研究によれば、人間の脳の倫理と関係する領域は集団になると活動が鈍るそうだ。

 誰しもが群衆の中で理性を失い、暴力的な行動に走る可能性を秘めている。群衆の影響を逃れる術の一つは、自己の道徳観念を積極的に省みることだという。後になって「何であんなことをしてしまったのだろう」と後悔したくないなら、群集心理の恐ろしさを心に留めておくべきだろう。

参考:「Listverse」「YouTube」「Wikipedia」ほか

TOCANA編集部

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