本社襲撃のユーチューバーだけではない! 過剰演出で炎上・死亡したユーチューバー4例、“自信過剰”が原因か!
●愛する我が子にいたずらを仕掛け……
登録者数76万人を誇るYouTubeチャンネル「DaddyoFive」を運営するマイク・マーチンとその妻のへザー・マーチンは、自分たちの子どもに“ドッキリ”や“いたずら”を仕掛けてそのリアクションを撮影する動画を投稿し続けていた。
2人の子どもの下の子であるコーディ君は最もいたずらの“標的”にされていて、コーディ君が泣いているシーンで終わる動画も多い。中には鼻血を流しているケースもあった(血糊を使った演出だとマイクは説明)。動画を見た一部のユーザーからこの一連の動画の内容は児童虐待なのではないかと問題になり、ついに児童保護サービス(CPS)が家庭を強制調査。そして夫妻は親権を剥奪され執行猶予つき実刑判決を受けることになった。
夫妻はこのYouTubeチャンネルから年間で20万ドルから30万ドル(約2100万円~3200万円)の収入を得ていたとされ、“家族ぐるみ”で動画を盛り上げようと意図していたことは明らかだが、その企画が誤った方向へ向かってしまったことになる。コーディ君の心の傷も幼いが故にすぐには消えることはないだろう。
●大人気番組が閉鎖……
また昨年11月には、シングルファーザーと2人の娘が出演する動画を多く公開している子ども向けYouTubeチャンネル「Toy Freaks」が、問題視する多くの声を受けて閉鎖されている。853万人もの登録者がいた人気のチャンネルであったが、食べ物を粗末に扱うシーンや、2人の娘を異常な設定の中で過度に出演させていることが児童搾取にあたるということだ。
●妊娠・流産を“演出”
このほかにも“過剰な演出”が問題になるケースが多い。米テキサス州在住のカップルが運営するYouTubeチャンネル「Sam and Nia Rader」は、2015年に妻の妊娠から流産までの一連の出来事をリアルタイムで報告して、世の同情と共感を得てチャンネル登録者数を大幅に増やしたのだが、実はこの妊娠・流産が“演出”であったことが発覚している。ユーチューバーたちのゆがんだ“自己顕示欲”が引き起こす困った出来事は後を絶たないようだ。
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