海外版「忠犬ハチ公」物語4選に感動の涙が止まらない! 死んだ主人の墓から14年離れず、教会のミサに欠かさず参加も…!
■スコットランド版:主人の墓から14年間も離れなかったボビー
グレーフライアーズ・ボビーという名のイヌは、英・スコットランドの首都エディンバラのグレーフライアーズに生きていたスカイテリアだ。エディンバラ市警に夜警として勤務する警官ジョン・グレイ氏に飼われていた。ボビーは主人の夜警の見回りの時も片時も離れずにいたが、1858年2月15日にグレイ氏が結核で亡くなると、埋葬されたグレイフライアーズ教会の墓地に通うようになり、墓の脇に居続けるようになった。
その姿は地域で話題になり、教会近くの住民がボビーにエサを与える時間になると、それを見ようと多くの人々が訪れはじめた。そして、なんと主人の死後14年間も墓から離れることはなく、1872年1月14日、忠犬ボビーは16歳で安らかにこの世を去った。人間と同じ墓地に埋葬するわけには行かず、グレイフライアーズ墓地の門の外、グレイ氏の墓の近くに埋葬された。
このスコットランド版・忠犬ハチ公の物語はエディンバラ市民の心を打ち、忠犬の生涯を忘れることがないようにと、ボビーの墓の近くに銅像と噴水が建てられ、エディンバラの観光名所となっている。
■米国版:交通事故で死んだ主人の墓に毎日通うゼルダ
2006年、米・インディアナ州の路上で車に轢かれたイヌを、通りかかった車に乗っていた男性ジョシュア・リード氏が見つけ、自宅へ連れて帰った。リード氏の夜通しの看病によって、ゼルダと名付けられたメス犬は事故で片目を失ったものの、元気な姿に戻った。
この新しい飼い主のもとで幸せに暮らしていたゼルダだったが、3年後のある日、また悲劇が襲う。リード氏が四輪バギーで走行中、トラックと衝突し、15歳の若さで帰らぬ人となったのだ。だが、主人が亡くなっても亡き人の寝室で寝るようになった。ある日、彼の墓地へ連れて行かれたゼルダは、匂いで主人が眠っている場所と悟ったのかその場を離れようとせず、その後毎日、数キロ離れた墓地へ通うようになった。自分の命を助けてくれた主人に対する恩という感情を、イヌも持っているのだろうか。
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