「宇宙人が宇宙の星を盗み始めたかも」科学論文を高級紙が報道! 太陽もエイリアンに強奪される可能性、地球ピンチ
エイリアンは一体何を目的として、遠く離れた銀河からはるばる太陽系を訪れるのか? その答えとなりそうな論文が発表され、英高級紙「Independent」なども取り上げる大きな話題になっている。
■狙うは恒星のエネルギー
エイリアンは非常に発達した文明と技術を持つとされるが、気になるのはそのエネルギー源である。地球文明がそうであるように、技術水準が上がれば上がるほどその維持に必要となるエネルギーは多くなるはずだ。まして彼らは広大な宇宙を旅している。そのエネルギーを一体どう調達しているのか? そして、莫大な労力とエネルギーを注いでまで宇宙を旅する理由は?
今月、米・フェルミ国立加速器研究所の宇宙科学者ダン・フーパー氏がこの難問に挑む論文を公開した。この論文はまだ査読を受けていないが、プレプリントサーバー「arXiv.org」に公開されており、誰でも読むことができる。この中でフーパー氏は、非常に発達した文明を持つエイリアンは宇宙の星々を集めて自分たちのエネルギー源として確保するのではないかという、驚くべき推論を披露している。
そもそも星をエネルギー源にするとはどういうことなのか? 恒星をエネルギー源にする方法として考えられているアイデアの一つは「ダイソン球」である。ダイソン球とは高名な宇宙物理学者フリーマン・ダイソン氏が提唱した構造物で、恒星の周囲を卵の殻のように覆ってしまい、その星が発するエネルギーを効率的に利用できるようにしたものである。もちろん現在の人類の科学水準で実現できる代物ではないが、地球から1480光年離れた「KIC 8462852」はダイソン球ではないかと以前より疑われている(詳しくはこちらの記事)。
さて、ダイソン球を実現させ、恒星を効率的なエネルギー源とすることが可能になったとする。だがエネルギーの需要は上昇する一方、そして無限にもに思えるような恒星のエネルギーもいつか必ず尽きる日が訪れる。エネルギーの安定供給のため、高度な技術を持つエイリアンたちは次に何を考えるか? フーパー氏はそれを、エネルギー源となりうる恒星の確保だと指摘する。エネルギー源となる恒星を宇宙各地から集め、自分たちの星の近くに置こうというのである。
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