旧ソ連の超極秘兵器「戦闘モグラ」がヤバすぎる! 地中を掘り進み、敵国本土を直接攻撃… “陸の原子力潜水艦”の知られざる伝説とは!?
■テスト中の事故で“戦闘モグラ”の開発自体が白紙撤回
ロシア政府系ウェブサイトの「Russia Beyond」によれば、当時の最高指導者であるニキータ・フルシチョフがこの“戦闘モグラ”を特に強く欲していたという。アメリカの地下施設に打撃を与える攻撃力を確保したかったのだ。
そして1964年になり、ついに試作機が完成する。車両の全長は23メートル、直径3.6メートルで原子力エンジンを搭載し、5人の乗組員を収容して地中を時速6.5キロから13キロで進む。ミサイルサイロも装備されており、通信設備も備わっている。
どうにかこうにか完成した“戦闘モグラ”の試作機はすぐさまウラル山脈に運ばれてテストが行われることになる。
しかしこの後すぐにテストは中止され、あろうことが“戦闘モグラ”の開発自体が白紙撤回される事態を迎えてしまう。ロシアメディアの「RG.ru.」によれば、ウラル山脈でのテストで車両が爆発し、乗組員5人全員が死亡するという重大な事故が起こったということだ。とすればおそらく甚大な放射能汚染も発生したのだろう。
この“戦闘モグラ”の公式な記録は何ひとつ残されてはおらず、試作機の姿をとらえた写真も今のところは1枚も見つかっていない。ロシア政府筋はこの件については一切語ることはないという。また政府の専門家たちも“戦闘モグラ”がかつて存在していたという見解を何度となく否定しているということだ。
はたして“戦闘モグラ”はかつて存在したのか。そして本当に開発が中止されたのか。ひょっとして今も“秘密兵器”として運用されているとすれば不気味このうえないが……。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「Jalopnik」、ほか
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