築地市場移転で「都政がネズミの大移動をアシスト」している! 専門家が指摘…銀座がスーパーラットの“一大居城”に
銀座が“ネズミの居城”になりそうだ。長年、都民の食卓を支えてきた築地市場(東京都中央区)が6日に営業を終え、豊洲新市場(東京都江東区)に移転した。同時に始まったのは解体作業。頭の痛い問題は築地に巣食った1万匹以上とも言われるネズミの駆除だ。住みかを奪われたネズミが別の場所に大移動するのは自然の摂理。危険なのは築地から約1キロほど離れた銀座エリアや新橋などの繁華街。そこで東京都は3200万円の予算を組み、今年5月から定期的にネズミの駆除作戦を敢行し、これまで1773匹を駆除してきたと胸を張るが…。専門家によれば「都がやっている駆除方法は逆効果。むしろネズミの流出をアシストしている」というから、シャレにならない。
市場にいるネズミは主に2種類。穀物や野菜を食べるクマネズミと、雑食のドブネズミだ。捕獲に使うのは「粘着シート」「ネズミ捕りかご」「毒エサ」の3つ。侵入口を塞ぎ、これらを場内に張り巡らせることで、ネズミの流出を阻止する算段だが、これら3つは戦後から変わらぬ“お約束グッズ”。時は平成、来年には新たな時代に突入するのに、大丈夫なのか?
「厄介なのはドブネズミよりもクマネズミ。警戒心が強い上に賢い。粘着シートは避けて通るし、築地のクマネズミは殺鼠剤に耐性のある『スーパーラット』がほとんど。ところが、都は即効性のある毒ではネズミが警戒して食べないことを想定し、今回の毒エサには弱めの『ワルファリン』という薬剤を使っている。これではスーパーラットには全く効果がない」(同)
加えてネズミは年に5~6回出産し、1回の出産でドブネズミは10匹前後、クマネズミは5匹程度の子を産む。生後わずか3か月で繁殖することが可能だ。
「東京都の駆除作戦では焼け石に水。ネズミが罠に引っ掛かるのを待つやり方は、駆除ではなく、ネズミを建物外に退去させるのを目的としている。つまり都のやっていることは、ネズミの外部流出をアシストしているんです」とは社会部記者。
ネズミの捕獲に必要なのは、寝床を突き止めること。米国ではネズミが罠に引っ掛かるのを待つのではなく、こちらからネズミの巣に攻撃を仕掛けていく手法が主流になっている。「毒エサのなかに発光顔料を混ぜることで、それを食べたネズミの糞が発光し、可視光線で糞を追跡すれば、巣にたどり着く。その後、ネズミが眠っている日中に、巣のなかにドライアイスをぶち込み、発生した二酸化炭素で窒息死させる」(前出専門家)
毒エサも致死性の高いもので「食べたネズミは体内出血で死亡する。体内なので他のネズミも死んでいるのがわからない。警戒心が強いクマネズミも食べるようニオイも工夫されている」(同)という。
こうした最先端技術を使わない限り、ネズミの殲滅は不可能。中央区は築地の周辺住民に1世帯につき10枚の粘着シートを配布しているが、はっきり言って無意味と言わざるを得ない。銀座を歩けば足元をネズミが駆けずり回る――。そんな日常がすぐそこまで迫っている。
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2024.10.02 20:00心霊築地市場移転で「都政がネズミの大移動をアシスト」している! 専門家が指摘…銀座がスーパーラットの“一大居城”にのページです。ネズミ、築地、豊洲などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで