超高温レーザーで雲に“穴を開ける”次世代通信技術がスペック高すぎ! 情報量1万倍、悪天候でも安定… 2025年までに実現へ!
■自由空間レーザー通信が2025年までに実現
「我々は、レーザー光線が通過できるように、雲の中に直接穴を開けることでこの問題を解決したいと思います」(ウォルフ教授)
研究チームは、すでに大気を1500度以上に熱するレーザー光線を開発している。その超高熱レーザーからは、雲を構成する浮遊した水滴を追い出すための衝撃波が発生し、この衝撃波によって雲に数センチの穴が形成されるとともに、この垂直の“トンネル”をレーザーが通過して地上に到達するのである。
今年のノーベル物理学賞では、レーザーの革新的な応用と性能向上に貢献した3人の研究者に授与されたが、まさに今日は、レーザーの技術革新が相次いでいる。ウォルフ教授の研究が実を結べば、もちろん世の大きな注目を集めることになるだろう。
現在、このレーザー光線は自然界の雲の1万倍もの水分を含んだ厚さ50センチの人工雲を使ってテストが繰り返されているという。
「今後すぐにでも、厚さ1キロメートルの厚い雲でテストをすることになるでしょう。我々は、2025年までに世界的に実施できる可能性について議論しています。曇りがちの天気が続く国々にこの技術を導入する準備が整っている状況にあります」(ウォルフ教授)
電波による通信網が整っている今日の社会だが、今後ますます高まる通信需要には、もはや電波だけではまかない切れないという問題も想定されている。自由空間レーザー通信によるネットワークが2025年にも本格化するとすれば、未来の明るい話題になるだろう。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、ほか
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