「レーザーを発射して宇宙人に地球を発見させる」MIT科学者が“禁断の計画”を提案! エイリアン来訪で人類滅亡、さようなら!
試算によれば、ハワイ島に建設中の30メートル望遠鏡を使って2メガワットのレーザーを発射すれば、知的生命体が存在する可能性が高いといわれている4光年先のプロキシマ・ケンタウリbからはっきりと見える信号になる。また、45メートル望遠鏡で1メガワットのレーザーを照射した場合、やはり生命が存在する可能性が高いといわれる太陽系から、約39光年先のトラピスト1へと信号を届けることが可能という。
「太陽の周囲の知的生命体が最初になるかはわかりませんが、このレーザーはきっと注意を引きつけるでしょう」(クラーク氏)
ただ、このビームの発射にはリスクもあり、軌道上にある衛星や宇宙船の破壊や、直接観測すると目に障害を負う可能性が指摘されている。チームでは、月よりも遠く、人類に影響が出ないような場所に施設を作る方が安全かもしれないとしている。
なお、もし役割が逆転し、どこかの惑星にいるエイリアンがこの種のビーコンを出していた場合、地球の天文学者がそれを見つけることができるかといえば、その答えは「ノー」らしい。つまり、このビーコンを見つけたエイリアンの文明があったなら、それは今の地球の技術レベルより上ということになる。地球からの信号をエイリアンが見つけ、来訪する……というSFでは大抵の場合、人類滅亡レベルのとんでもない事態に陥るのがお約束であるし、ホーキング博士もそのことを度々危惧していた。
「もしエイリアンが我々を訪問したなら、ネイティブアメリカンにとって望ましいことではなかったコロンブスのアメリカ大陸発見と同じ結果を招くでしょう。そのような先進文明を持つエイリアンはおそらく宇宙をさすらっていて、辿り着いた星ならどこでも支配し植民地化することを目論んでいます。(これに備えるためにも)私の数学的思考では、エイリアンがどんな存在であるのかを追求することは現実の課題であり、まったくもって理性的な行為なのです」(ホーキング博士)
また、米「アドラー・プラネタリウム・アンド・天文学博物館」の天文学者ルシアン・ウォーコウィッチ博士も、地球外生命体とのコンタクトには慎重になるべきだと警鐘をならしている。
「地球外知的生命体の注意を引く目的で積極的にメッセージを発信するとして、その知的生命体が我々にとって最良の関心を持っているとは限りません。地球上の生命を根絶やしにしてしまうかもしれませんし、我々の生活の質を向上させてくれるかもしれません。どうなるかは全く未知数なのです」(ウォーコウィッチ博士/米メディア「NBCニュース」)
プロジェクトの行方がどうなるか、様々な意味で気になるのは間違いない。ただ、不用意にレーザーを発射した場合、本当に人類が滅亡させられる可能性があることは告げておこう。
(編集部)
参考:「Daily Mail」「Science Alert」「MIT News」「The Astrophysical Journal」ほか
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