座ってるだけの議員に問う「お前の存在はギャグなの？」 松戸のラッパー市議DELI×芸人おしどりマコ（立候補予定者）が腐った政界に吠えた！

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■投票率、意図的に低くさせられてる!?

――今の政治については諸々の問題が山積していますが、私たちが当事者として、一番気にかけるべきは投票率の低さだと思います。解決策はありますか？

デリ　　マコさんがいつも言っていることにも近いけど、それぞれが、たとえ詳しくわかっていなくても政治について“たくさん話す”ことが必要だと思うんだよね。どんなことでも、毎日ふと疑問に思ったこと、例えば僕らの生活を直撃する消費税のこととか、「片山さつき、あれどうなの？」とか、「加計学園って、作ったもの勝ちなの？」とか。

デリ（撮影＝編集部）

　投票率が上がれば、結果的に今まで通りの人たちが選挙で勝ったとしても、本当に政治は変わります。投票率が低いうちは組織票だけで勝てちゃうから、他の人たちの言うことなんか聞こうともしないけど、投票率が上がると、もっと広く票が取れないと地位をキープできない。だから、別の意見に目を向けて耳を傾けるようになる。

――今の政治には時として、意図的に投票率を低くさせられてるんじゃないと思うこともあります。

デリ　　絶対あると思うよ。議会なんかもより閉鎖的に、よりわかりづらくして関心を失わせようとしてるんじゃないかと。でも、これが本当だとしても、それはぶっ壊せると思う。

　さっきの話にもなるけど、自分みたいな人間が議会に入って、自分たちなりの方法で仕事をしっかりやれたら「誰でも、どんな人でも本気でやれば、いけるじゃん」て関心を持ってもらえる。

■ただ「選挙に行こう」はダメ、「自分たちで考えよう」とする姿勢を

――マコさんはいかがですか？

マコ　　この間、福島県の県知事選の投票日、午前中は猪苗代湖でママたちのイベントに出て、午後は原発事故の集団訴訟に参加している人たちのところに行って、選挙明けの月曜日は甲状腺検査評価部会と、色んな場所で選挙のことを聞く機会があったんです。そうしたら、原発事故に問題意識を持って、社会のことを考えて動いてる人たちのはずなのに、ほぼ誰も投票に行ってませんでした。

　でもそれは、関心がないから行かなかったんじゃなくて、投票したい人がどうしてもいないから行かなかったと。原発事故に関して、支持できる政策や党の人がいなくて「本当に誰にも入れたくなかった」って。だから私は、とにかくどんな状況でも「選択肢が豊富なこと」というのがフェアだと思うんです。その選択肢に加えて、情報と知識もあって初めて判断できる。とにかく、もっと色んな候補者がいれば、投票率が上がるように思うんです。

　それから、社会を「なんかおかしいよね」と思っている人はたくさんいると思うんですが、その話を職場や学校でできないことが、一番のネックかなと思っています。

――そこはデリさんの言っていることと重なります。

マコ　　選挙権が18歳に引き下げられた時、「若い子たちの投票率を上げよう」と中・高・大学生とイベントをやったんです。そうしたら中学生でデモに参加したことがある子と、大学生でも家族全員一度も選挙に行ったことがないという子もいて（笑）。どうやって自分の意見を持っていいのかわからない、どういう風に考えて候補者を選んでいいのかわからないらしいんです。それで、ハッとして。投票率をただ上げようとしても無茶で、まずはみんなが意見や考えを持つべきで、そうすれば自然と投票に行くだろうと。

マコ（撮影＝編集部）

　それから、しっかり自分の意見を持ってる子にキッカケを聞いたら、友達とか先輩、家族という身の回りからの影響が大きかったんです。「本を読んで」とか「映画を観て」ではなかった。だから、それぞれの人が自分の生活圏で政治の話ができるようになったら、投票率は簡単に上がるんじゃないかな。

――ただ「選挙に行こう」ではなく、そもそも「自分で考えてみましょう」という話だった。

デリ　　僕は駅前で、こんな名前と格好で選挙活動してるから「なんか変なヤツが駅前で喋ってた」「もうすぐ選挙らしい」と、この街で生きていくビジョンについてみんなが話すキッカケになってほしいと思います。

　だいたい選挙って、立候補者が主役じゃないんです。ほとんどの人は、24時間365日生活に追われて、地域や国のことなんか考えられないから、選挙の時くらいはそういうビジョンを友達や家族と話す、そんな機会になればいいよね。「僕に入れて」ってことじゃなくて、「あんなヤツが選挙に出る時代だよ」「ありなの？ ナシなの？」って、そこからで全然いいんだ。

 
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