目薬の概念が変わる! 眼球にロボットを入れて“目の中を泳がせる”治療がヤバイ…眼科治療にブレイクスルー!
■死んだ豚の目の操作実験でノウハウを蓄積中
マイクロプロペラは現在、屠畜場で死んだ豚の眼球を使って実験が繰り返されている。すでに実験ではマイクロプロペラを眼球内部の硝子体液の中で自在にコントロールできているようだ。治療の手順としては、およそ1万のマイクロプロペラを含む溶液を眼球に注射し、硝子体液の中でマイクロプロペラを操作して眼底部の網膜に到達させることになる。現時点で網膜まで到達するのに30分かからず、これは同程度のサイズの物質が到達する速度の10倍も早いということだ。
高齢化社会を迎えて今後は加齢黄斑変性(age-related macular degeneration)の患者が今よりも増えてくることが見込まれるが、この画期的なシステムで多くの患者を治療することができると期待されてくる。
生きた動物を使った実験はまだ行われていないが、死んだ豚の目で十分にノウハウを蓄積してから動物実験に移行し、続いて実際の治療に適用される青写真が描かれている。研究チームはまた、現状のニッケル製ボディを人体内で分解される別の素材に変えようと目下検討中であるという。
最悪の場合は視力を失うことになる目の病気だが、多くの人の視機能低下を防止するこうした新たな技術と治療法は、近い将来の大きな希望となるだろう。
(文=仲田しんじ)
参考:「Science Magazine」、「Daily Mail」ほか
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