大正時代の国家公認「変態性欲の研究」は再評価すべきだ! LGBT、露出狂、SM…「日本の性教育」の先進性を亜留間次郎が解説!

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【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】

arumajiro6-1.jpg画像は「Getty Images」より引用

■明治性教育論

 明治時代になると風紀の乱れや性病の蔓延など、性にまつわる問題が深刻な社会問題となりました。

 義務教育で性教育の導入が検討されたものの、教育界は学生の性の扱いに打つ手を持たず、何をどうしたらいいのか全くわからない有様でした。その結果、医学界が教育界を指導する形で、厚生省と文部省に新聞などのマスメディアまで巻き込んで、医学者と教育者との議論による性教育の形成が試みられたのです。

 そして、明治41年9月~10月にかけて計21回にわたり、教育界・医学界を代表する9人の有識者による議論が開催されました。テーマはとされ、「性欲問題を子弟に教ふるの利害」その内容は読売新聞に掲載されて当時大きな反響を呼びました。

arumajiro6-2.JPG当時の新聞記事。

 決定的な結論こそ出ませんでしたが、日本の性教育の最初の一歩となる、大きな議論の始まりでした。

 参加した9人の有識者は、当時の日本における最高権威、まさにドリームチームでありました。

・医学史研究家 富士川游
医学史研究の最高権威、医師で歴史研究者で文学者で日本医学ジャーナリズムの始祖という多才な人物で、文学博士&医学博士のダブル博士号持ち。

・東京女子医科大学校長 吉岡弥生
女医で東京女子医科大学の創立者、9人の中で唯一の女性。当時としては産婦人科・性医学の分野において日本有数の権威でもあった。

・東京女子高等師範学校教授 下田次郎
東大哲学科大学院卒で女子高等師範学校の教員を務め、女性教育の最高権威の一人。現在でも日本の女子の教育の振興の祖と言われている。

・日本女子大学校長 麻生正蔵
女性蔑視時代に男女平等の教育を説き日本女子大学の創立に尽力した教育者。女性教育の最高権威の一人。テレビドラマ「あさが来た」に登場した絹田さんのモデルで、ドラマの通り貧乏で清貧の士だった。

・第一高等学校教授 三並良
プロテスタントの牧師でもあり、名門高等学校でドイツ語の教授をしていたドイツ哲学の最高権威。

・慶応義塾大学教授 向軍次
思想家として江戸時代から続く悪習の根絶と、近代人権思想の普及に貢献した文明開化の申し子。

・慶応義塾大学教授 稲垣末松
前時代的な儒教教育を否定して現代科学に基づく教育を推進した人物で、フランス教育学の最高権威。フランス語学術書の翻訳者でもあり、多くの近代フランスの教育思想を日本に持ち込んだ。

・東京帝国大学文科大学教授 吉田熊次
フランスとドイツに留学して近代教育学を先導した文学博士。教育における倫理と道徳の分野では最高権威。

・東京音楽学校長 湯原元一
東大医学部卒だが、医師にならず文部省の官僚になり日本の教育行政を主導。文部省を退官後は教育者となり、東京音楽学校長に就任、生徒の自主性を尊重した自由主義教育を主張した。教育こそ最もローリスク・ハイリターンな投資であり、教育に金をかければ、かけただけ国力増強となって返ってくると主張した偉人。

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