大正時代の国家公認「変態性欲の研究」は再評価すべきだ! LGBT、露出狂、SM…「日本の性教育」の先進性を亜留間次郎が解説!
■医学博士の珍説
羽太鋭治博士はドイツから持ち帰った学説として、以下のような説を唱えています。
「精液は血液に吸収され、心臓に送られた精液が心臓のはたらきによって各組織に送られる。筋肉組織に送られた精液は筋肉を増強させ、脳に送られた精液は新しい思想や要求、希望を起こさせ精神により明瞭なる理性、より健全なる判断、より高き野心、より決定的な目的及びより強い意志を与える。しかし、精液の浪費は身体の健康を害する危険性があるから、自己抑制とは美しき教訓なり」
現代人の目で見れば大変な珍説ですが、なにしろドイツ留学した医学博士の高説です。当時は真面目に信じる人がいたそうです。
変態性欲で筋力増強して精神力も強化されるヒーローといえば「変態仮面」ですが、
変態仮面の変身プロセスって実は羽太鋭治説にもとづいて、おいなりさんから精液が全身の筋肉と脳に送られてパワーアップしていた可能性が……。
いや、むしろ、だれか羽太鋭治博士を主人公にした「大正変態仮面」を書いてくれませんか。
普段は神田小川町で開業医を営む羽太は婦女子が危機に陥ると正義の変態性欲がみなぎり、おいなりさんから精液が全身の筋肉と脳に送られ、愛と性技の使徒、超人「変態仮面」となり悪の変態性欲者に天誅を下す……とかダメですか? ダメですか。ソウデスカ。
(つづく)
次回、明治時代のありえない強姦事件を徹底解説!
後編はこちらから。
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2024.10.02 20:00心霊大正時代の国家公認「変態性欲の研究」は再評価すべきだ! LGBT、露出狂、SM…「日本の性教育」の先進性を亜留間次郎が解説!のページです。SM、変態、強姦、性欲、性教育、明治、大正などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで