【緊急速報】伝説の「ユニコーン」と人類が“共存”していたことが新発覚! 初のDNA解析でガチ判明!(最新研究)
ヨーロッパに古くから伝わる伝説の獣・ユニコーン。その伝承の元になったとされる古代生物エラスモテリウムのDNAが初めて解析された結果、この生物と人類が出会っていた可能性が高まったという。この論文は今月26日付で専門誌「Nature ecology & evolution」に掲載された。
■実在したユニコーン
エラスモテリウム(Elasmotherium sibiricum)はかつてユーラシア大陸に生息していた体長5m、体高2mほどの哺乳類で、巨大なツノを持つ体毛に覆われたサイの仲間である。額から長さ1mもの立派なツノを生やした姿から「シベリアのユニコーン」として知られ、ユニコーン伝説の元となったともいわれている。
だが、エラスモテリウムがユニコーンと考えるには、一つ大きな問題がある。人類がシベリア周辺に到達する前に、すでに絶滅していた可能性が高いのだ。だが2016年にカザフスタンで見つかった化石は、放射性炭素年代測定で2万9千年前のものとされた。もしこの測定が正しいなら、人類の祖先はエラスモテリウムを目撃しており、それが後々まで伝わってユニコーンの伝承に転じたという説に信憑性が出てきたのだ。
だが、この測定に用いられた頭蓋骨はコラーゲンが少なく、専門家の間では測定年代の正確さに疑問符が付けられていた。そこで今回、ロシアや英国などの専門家からなる国際チームは、シベリアで発見されたエラスモテリウムの骨23個の放射性炭素年代測定と、DNAの抽出・分析を行い、その配列から年代を推定したのである。
すると、その結果は驚くべきものだった。まず、エラスモテリウムは現代のサイとは4千万年以上前に分かれた独自の系統であった。そして、推定されたエラスモテリウムの生息年代は3万5千〜3万6千年前であり、これは人類がロシアやカザフスタン、中国、モンゴル付近に住み始めた後になる。つまり、この地域でエラスモテリウムと人類は共存していたことになるのだ。
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