「ゆきゆきて、神軍」原一男監督の映画本刊行に50万円出資した“謎のサブカル支援者”とは!? 突撃インタビュー!

──どのようにしてコンタクトをとったんですか?

西田 石丸さんとの接点が無いんだよな(汗)、それに怖そうだし……と困りました。そんなある日、新宿のROCK CAFE LOFTで石丸さんのイベントがあったのです。イベントに行って、帰りがけに石丸さんの本を買ってサインしてもらうと、私の着てた神軍Tシャツを見て石丸さんが話しかけてくれたんですよ。「ゆきゆきて、神軍じゃん!」「え? 知ってるんですか?」「原監督のでしょ。知ってるよ」「実は今度原監督に写真撮ってもらうことになってるんですよ」「え? なんで?」「クラウドファンディングのリターンです」。ここで、とうとう切り出しました。「石丸さんも一緒にどうですか?」そしたら、「是非!」(即答)「本当ですか? やったー!!」

──メンツがそろいましたね!

西田 この時点でフェッティーズとのコラボであることを石丸さんに伝えましたが、原監督がフェッティーズを撮影するスゴさを瞬時に見抜いてくれたんです。それに初対面の誰だか分からない人の突然の誘いにのってくれるなんてスゴいじゃないですか。

――しかし、ここで西田さんに予期せぬアクシデントが降りかかり…!? 後編は、西田さんという人間に迫る!
(取材・文=武富元太郎)

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『タブーこそを撃て!原一男と疾走する映画(ムーヴィー)たち』

「(エキセントリックな)表現者」から「生活者」へ――。
『さようならCP』(72)『極私的エロス・恋歌1974』(74)『ゆきゆきて、神軍』(87)『全身小説家』(94)、そして24年ぶりとなる新作新作ドキュメンタリー『ニッポン国VS泉南石綿村』(17)……。圧倒的に面白い鬼才の疾走を追って、その魅力の「すべて」に迫る。原一男映画本の、唯一にして決定版! あなたのからだを神軍たちが、駆け抜けます。

■内容
原一男監督自身へのロングインタビュー、
作家・辺見庸が語る原一男映画のすべて、
庵野秀明・柳美里・塚本晋也との対談、
玉木幸則、真野修一プロデューサーを迎えての『バリバラ』(NHK Eテレ)座談会
四方田犬彦、三浦雅士、大塚英志による論考ほか
■キネマ旬報社刊
■価格:1750円+税

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