「007ジェームズ・ボンドは重度のアル中」飲酒シーン分析で判明! 酩酊状態でのセックスも危険…!

 ボンドの血中アルコール濃度が最も高かったシーンはシリーズ22作目「慰めの報酬」(2008年)で、飛行機で移動中に6杯のカクテルを飲んでいるという。このシーンにおける推定血中アルコール濃度は0.36 g / dLで、これは死を招きかねない危険な数値であり、翌日のパフォーマンスを損ねるのは確実な量だという。が、そこはさすがボンド。少し酔っている程度にしか見えない。

「007ジェームズ・ボンドは重度のアル中」飲酒シーン分析で判明! 酩酊状態でのセックスも危険…!の画像2画像は「Daily Mail」より引用

 ウィルソン氏らは、ボンドがアメリカ精神医学会による診断基準「DSM-5」によるアルコール使用障害の判断基準を6つ以上満たしており、彼が重症である可能性を示した。そして、「MI6は職務中のボンドにアルコールを提供すべきではない」と指摘した。

 実は作中でも、MI6のレポートの中に、ボンドの肝臓が悪いことやアルコールや薬物依存の傾向が指摘されているという。MI6に産業医がいるのかは分からないが、論文では「ボンドのストレスレベルを下げるため、彼の職務内容を見直すべきだ」と勧告している。論文は「The Medical Journal of Australia」に掲載され、2018年のクリスマスコンペで優勝したという。

 ポリコレの影響で、最近の映画では喫煙シーンがNGになってきているというが、飲酒シーンもいずれ同じ道をたどるのだろうか? しかし、酒を飲まないジェームズ・ボンドなどあまり様にはならないだろうし、かといって泥酔した挙句に二日酔いでトイレにうずくまるボンドも見たくはない。フィクションは必ずしも現実に即す必要はないのだ。

参考:「Daily Mail」「The Medical Journal of Australia」「Otago University」ほか

TOCANA編集部

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