キャッシュレス大国の中国で「偽札両替商」に遭遇、トンでもないことに…! 大金を盗み取られる危険も
2018.12.27 18:00
両替を済ませた後に、ちょっとしたレストランに行くためにタクシーを利用すると、何やら運転手がガサガサとやっているのだ。
「お客さん。これダメダメ。使えない。偽物。偽物よ。良くできているけど、ちゃんとした偽物。偽札。この100元札ダメね。他の紙幣はないの? そっちで払って~」
タクシーの運転手は、手渡した100元札に印刷されている部分を何カ所か見ていた。そして、いくつかのポイントを指摘した。他の100元札などを見てもらうことになった。
「あ~、これも偽物。使えない。それからこれもダメダメ。偽物よ。どこで両替したの? 3枚ダメ。あと20元札も1枚ダメ。中国は、偽札多いの。その辺で両替しちゃダメ」
この運転手は、持っていたお金のチェックを始めると、わずかな時間で100元札と20元札が偽札であることを見破った。この日、友人が両替したのは1万円だった。630元になったが、相当な損失が出ていたことが分かった。
以前、広東省河源市の公安機関は、河源市源城区にあった偽人民元札生産のための大型拠点を捜索し、容疑者8名を逮捕している。そして、1億550万元分の未完成の偽札や偽札印刷機械一式、偽札印刷用フィルム2セット、乗用車1台などを現場から押収した。中国元は、円やドル紙幣に比べて簡単に作ることができるとされている。そのため、偽札を作る人たちが多く暗躍している。
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