今後「絶対に見ることができない頭蓋骨写真」を公開! ユタの儀式にも使われた沖縄の「風葬墓」に潜入取材!

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 そこには、おびただしい数の人骨が安置されていた。以前、沖永良部島などの離島で暮らしていたことのある男性は、次のように話す。

「もうかれこれ40年くらい前のことになります。ヒッピー崩れの若者や大学生が沖縄や奄美諸島に渡って行きました。都会での生活に嫌気がさして、このような島で自立をしようとしていたんですね。彼らにとってこれらの島々は、ビックリするほど輝いて見えたそうです。自分の友人もそうでした。毎日、魚を獲ったりしながら自由な暮らしをしていました。ほとんどの若者がそうなのですが、風習の違いにも驚かされたそうです。とりわけ驚かされたのは、風葬墓だったようですね。頭骨が安置されているのですから無理もありません。その中には、島を離れるときに持ち帰ってしまう人たちもいたようです。ひどい話です」

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 沖永良部島などの離島で暮らしていたことのある男性の話は、とてもリアルなものだった。以前、島の人たちから、「(風葬墓にある)頭骨は、昔に比べるとかなり減っているんですよ」という話を聞いたことがある。もちろん、獣によって移動されるようなこともあったと思うが、何者かの手によって持ち出されていることは否定できない。

 小さな食堂を経営していた男性は、「この風葬墓は、今後一切開けることはないでしょう。しっかりとカメラに収めておいてください。今でもどこかで噂を聞いて、面白半分で見に来る人たちも多いので、写真を撮り終わったらガッチリと封鎖します。もう自分の時代に見ることはないでしょう」と話していた。風葬墓に安置された人たちのことを考えると、この判断は、間違っていないと思った。
(写真・文:酒井透)

●酒井透(さかい・とおる)
写真週刊誌「FOCUS」(新潮社/休刊中)編集部カメラマンを経て、現在、秘境・不思議スポット探検家/写真家として活動中。「FOCUS」時代には、逮捕直後の宮崎勤をスクープする。国内はもとより、これまでに50カ国あまりで取材活動を行っている。著書に『中国B級スポットおもしろ大全』(新潮社)、『未来世紀 軍艦島』(ミリオン出版)などがある。最新刊は、『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』(筑摩書房/共著)。

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