人間の脳が“小さな記憶違い”を起こすメカニズムが判明! 具体と抽象の間を彷徨いながら… 記憶の不確実さは絶望級!(最新研究)
人間の記憶とは曖昧なものだ。例えば、今日の朝食について思い出してみよう。その時に飲んだのは水だったか、コーヒーだったか、それともスープだったか? そのくらいは思い出せるだろうが、使っていたコップやカップについてはどうだろうか。その色や細かい形まではっきり思い出せるだろうか? いつも使う愛用のマグカップだったなら簡単かもしれないが、そうでなければ思い出すのはなかなか難しいのではなかろうか。
朝使ったカップがどんなものだったか……普段ならそんなことを思い出せなくても何の問題はないが、時にはそんな些細なことを詳細に思い出さねばならないことがある。例えば犯罪の捜査などで、犯人の着ていた服や顔つきなど、非常に細かい記憶を求められることがある。だがそんな時、人間の記憶はあまり当てにならないともいわれる。犯人の大雑把な特徴、例えばスーツを着ていたことは覚えていても、「ネクタイを締めていたか」や「何色のシャツを着ていたか」などは簡単に忘れてしまうし、時には実際とは全く違う記憶にすり替わってしまうこともあるという。
一体なぜこんなことが起こるのか? 英バーミンガム大学で脳科学を研究するフアン・リンデ=ドミンゴ氏らは、記憶の仕組みからその理由を説明できるかもしれないという。今月14日付でオンラインジャーナル「Nature Communications」に掲載されたリンデ=ドミンゴ氏らの論文は、人間の記憶の仕組みについて新たな光を当てている。
研究チームらは、人間が何かを見た時に、脳がその視覚的情報をどのように処理するか、さらに、それを思い出す時に脳内でどのように処理が行われているかを調べた。
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2024.10.02 20:00心霊人間の脳が“小さな記憶違い”を起こすメカニズムが判明! 具体と抽象の間を彷徨いながら… 記憶の不確実さは絶望級!(最新研究)のページです。記憶、脳、レプリカ、アルゴリズム、最新研究、バイアスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで