「ネコが統合失調症の原因になる」大学病院の論文が超話題に! 自殺、精神疾患とも関連…トキソプラズマ症の恐怖
以前より、トキソプラズマは人間の精神に影響を与えている可能性が指摘されてきた。交通事故に遭う確率や自殺率が高くなるという研究の一方、2018年には「起業家になりやすい」という研究も発表されており、トカナでもご紹介している。どうやら、トキソプラズマに感染した人間はリスクを軽視するようになる傾向があるようなのだ。
なお、トキソプラズマ症は全人類の3分の1が感染していると推定されるありふれた感染症であり、その感染経路は主に食肉や動物、特にネコの糞便との接触である。だがネコなどのペットを飼っていても、過剰に心配する必要はない。ネコを家の中から出さない(トキソプラズマに感染させない)、糞便の処理をする際にはマスクや手袋を着用する、糞便を含むゴミはきっちり密閉して廃棄する、世話した後は必ず手洗いするなどの基本的な対策をすれば感染する危険はほとんどないとされている。
ネコから感染しうる感染症が統合失調症の原因因子の一つの可能性があるというのは驚きであるが、病原体が人間の精神までをも操りうるというのはなんとも不気味である。しかし、だからといって過剰に警戒する必要はない。病気の発症にはこれ以外にも様々な原因因子が複雑に絡んでおり、今回の論文の中でもトキソプラズマと統合失調症の間にある因果関係の明確な証拠はないと認めている。とはいえ、ペットと暮らす時は衛生面に気をつけて感染症に注意しようという意識を持ち、十分に対策することが重要なのはいうまでもない。
(編集部)
参考:「Daily Mail」「Science Alert」「Brain, Behavior, and Immunity」ほか
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