「世界一忙しい無職」52歳のギタリスト・屍忌蛇の最低かつ最高な日常に密着インタビュー!出てくる言葉が強すぎる!
昨年トカナのインタビューで、無軌道な半生を語り尽くした“酒乱のギタリスト”屍忌蛇(しいじゃ/52歳/本名:黒岩靖)。あれから半年の月日が流れたが、相変わらずトラブルは絶えないようだ。近況を尋ねたところ、「またしてもマンションを追い出された」と告白。さらには「2週間風呂に入ってない」「ギターは質屋に入れた」「もう俺はいつ死んでもいい」などとヤケクソ気味のコメントを連発した。
だが、そんな荒んだ毎日の中でも、やることはちゃんとやっているらしく、先月には自身が率いるバンドVOLCANOの1stアルバムの再発盤をリリース。現在はその発売記念ライブやCDの発送に追われているという。「世界一忙しい無職」を自称する屍忌蛇の、最低かつ最高な日常に迫った。
今回のインタビューは2日間に渡って行った。掲載されている屍忌蛇の服装が2パターンあるのは、そのためである。まずは前編として、初日の模様からお届けしよう。歌舞伎町のロックバーで、屍忌蛇とバッタリ再会。その流れで突発的にインタビューを始めたのだが、彼は泥酔状態だったため、この日の発言のほぼすべてを記憶していないという……。
――ご無沙汰しております。近況をお聞かせください。
屍忌蛇 こないだ、またしてもマンションを追い出されてしまいました。強制退去は、生涯で二度目やね。
――今回は何をやらかしたのでしょう?
屍忌蛇 酔って自転車に乗って、夕方家に帰って来たんだけど、エントランスの扉があるじゃないですか。あれをわざわざチャリ停めて開けるのが面倒だったから、前輪をドーンと押し当てて開けようとしたら、片側の扉のガラスがバリーンって全部落っこちて割れちゃったの。
――なんということを……。そのあと屍忌蛇さんは?
屍忌蛇 慌てて部屋に逃げ込んだけど、直後に大家さんがピンポンと家に来て。「黒岩さん、今ガラスを割りましたか?」と聞かれたので、最初は「なんのことですか?」としらばっくれたんです。でも大家さんから「私は2分前までエントランスの近くにいた。そのあと黒岩さん以外、誰も入って来てない。さっきまでなかった自転車が、こうしてあるわけだし」と言われてしまい、「僕が割りました」とゲロしました。
――最初から素直に謝ればよかったのに……。
屍忌蛇 ソッコーでガラス屋さんを呼んで5万円払ってなんとかなったと思ったら、翌日大家さんがまたピンポンと来て、「出てってくれる?」と言われました。「弁償したじゃないですか」と泣きついたけど、「それ以外にも多々、近所迷惑をかけてるので」と言われ、レッドカードが出た。そんで、慌てて新居を探し始めて、先日引っ越したばかり。新居は歌舞伎町までチャリで5分という好立地なのに、家賃が安いのよ。事故物件だったりして……。あとで遊びにおいでよ。
――家賃が安いとはいえ、敷金礼金や引っ越し費用は、 予定外の手痛い出費ですよね。
屍忌蛇 大丈夫。CDが売れてるおかげで、金ならあるから。今日、質屋にエレキギターを取りに行けたし。
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