米軍が宇宙兵器「中性粒子ビーム」を2023年までに開発へ! 気象衛星にレーザー搭載、宇宙から中露のミサイル撃墜!

 だが、米国の本心は今すぐにでも最新鋭のミサイル防衛システムが欲しいのではないだろうか? というのも、トカナでも報じたように、米シンクタンク「ランド研究所」のシミュレーションにより、ほとんどの戦闘において米国がロシアや中国に敗北するという結果が出ている。そして、その最たる理由の1つが米国のミサイル攻撃への脆弱性なのだ。

 このタイミングで米国防総省が宇宙ベースのミサイル防衛構想を打ち出したのも、ランド研究所の発表と無関係ではないだろう。

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画像は「getty imagse」より引用

 だが、宇宙からミサイルを迎撃する場合、それは最高高度が100km以上に達する弾道ミサイルに限られるだろう。対北朝鮮であればICBMなどの弾道ミサイルの防衛だけでもいいかもしれないが、ロシアや中国はそうはいかない。

 ロシアが開発している「ツィルコン(ジルコン)」は、ミサイル巡洋艦や原子力潜水艦に搭載可能な巡航ミサイルだ。その速度はマッハ5~6。射程距離は明らかにされていないが、原子力潜水艦を米国の近くに配備すれば、宇宙からのミサイル防衛は全く意味をなさないだろう。

 元米国国防副長官で軍事と戦略のスペシャリストであるロバート・ワーク氏も、中距離の精密誘導ミサイル(巡航ミサイル)の危険性を上げており、米軍のF-35戦闘機は空においては最強かもしれないが、中国やロシアが基地や艦隊をピンポイントでミサイル攻撃してしまえば、戦闘機は空に飛べず地上で破壊されてしまうと警鐘を鳴らしている。

 とはいえ、米国もただ指をくわえて待つばかりではないだろう。今後さらにミサイル防衛システムの構築に多額の予算をつぎ込んでいくはずだ。第三次世界大戦を未然に防ぐためにも軍事力の強化は怠れない。

参考:「Defense One」、ほか

TOCANA編集部

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