「娯楽用大麻」解禁前夜のNYを現地リポート! TVが報じない“米国とマリファナ”の実態(高樹沙耶×石丸元章×野々村文宏)
●ニューヨークの街は今、大麻の匂いが普通にしている
石丸 野々村さんは、今ニューヨークにいるわけですが、街の様子はいかがでしょうか。解禁前夜ということで、お祭り気分はあるんですか?
野々村 それが、特に全然盛り上がっていないんですよね(笑)。知ってると思うけど、一応説明しますね。大麻草特有の成分は500種類あるとされますが、大きく言って2つあります。幻覚作用を起こすTHCという成分。幻覚を催さないCBDという成分。CBDはアメリカで連邦レベルでOK。ということで、CBDのショップは、すでにニューヨークの街のあちこちにあります。オシャレな看板を出したりして、アメリカでも大麻が”カルチャー”として売り出されてることが、わかりますよね。
高樹 CBD成分を抽出したオイルとか、成分を入れたガムとかは日本でもネットやショップで買うことができます。この前、大阪の難波に行ったら改札を出た直ぐのナチュラル系コスメショップでも売っていました。
野々村 CBDショップは普通にあるとして……。あと、ニューヨークの街が大麻の煙臭くなってきた気がします。もともと、ニューヨークは個人使用には寛容だったところがあるんですが、朝、大通りや駅の近くを歩いていると草の匂いがする。もうすぐ正式な解禁で、今さら警察に捕まることもないだろうから、安心して皆が吸っているのかも。
高樹 2017年の国連世界薬物報告の大麻使用率のデータを見ると、ニューヨークが世界一消費率が高いんですよ。
石丸 へええ。ニューヨークのどんな場所で大麻を吸っているのかなあ。
野々村 具体的にここということはないんですが、大きな通り、大きな駅で多いですね。
●市長の命令により――すでに大麻を吸っても逮捕されない街になっていた
高樹 そういうことは昨年12月以降、つまり、娯楽用大麻の解禁への方向が決まってから、顕著になってきたんでしょうか?
野々村 そういえば、2018年5月にニューヨークのビル・デブラシオ市長がニューヨーク市警(NYPD)にマリファナ吸引を理由に誰かを逮捕することをやめるように通告したんですよね。このことでニューヨークで大麻を吸っても「逮捕」ではなく「軽犯罪」扱いとして違反チケットを切るだけの処罰に切り替わりました。
石丸 ゆ、ゆるいなあ。
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2024.10.02 20:00心霊「娯楽用大麻」解禁前夜のNYを現地リポート! TVが報じない“米国とマリファナ”の実態(高樹沙耶×石丸元章×野々村文宏)のページです。ニューヨーク、高樹沙耶、米国、大麻、野々村文宏などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで