鹿児島の超強烈B級スポット「戦史館」に潜入! 80超えのお爺ちゃんが案内、戦争グッズ、ガスマスク、軍刀謎、軍国酒場…
食べ終わったところで『戦史館』を見せてもらうことになった。冒頭で紹介した、強烈な看板に囲まれたDIYの建物である。すべてお爺さんの手作りで、入場料は300円だという。
中に入ると、いきなり爆弾がまつられていた。日本海軍が訓練に使ったコンクリート製の『疑製爆弾』だという。
とりあえず拝んでおく。
奥にぐんぐん進んでいくと、大きな建物があらわれた。ここにも様々な張り紙がはりだされている。
『さつまの強い兵隊さんの遺品 友よやすらかに』
『神様を祀っております 遺品、写真、書物にふれないで下さい』
『この戦史館は三百十万の霊が眠っておられます』
などなどだ。館内には第二次世界大戦時の遺品などが収容されているという。オーナーは鍵を開けると、「勝手に見て」と言って帰っていった。
ドアを開けると『日本軍の将軍の人達』コーナーがある。将軍の写真が額に入れられて飾られている。そして将軍の軍服を着た三体のマネキンが、旭日旗を持って立っている。ただマネキンが、外人さんなので(しかも女性もいる)どうにも変な感じになっている。
ガラスケースの中にはズラーッと古い物品が展示されている。勲章、軍ヘルメット、双眼鏡、陶器製の手榴弾、ガスマスク、軍刀……などなどだ。陶器製、ガラス製以外の物はボロボロになっている。
ヒマな時にはYouTubeでナイフや古い機械のレストア動画を延々と見ている僕としては、
「ああん研ぎ直したいな~」
「酸でクリーニングしたいな~」
とか思ってしまったが、遺品はレストアしてはいけないよな。
他には当時の写真や、湾岸のジオラマ、飛行機部隊の模型などが展示されていた。
帰る前にトイレを借りると男性用の小便器の上にも張り紙が貼ってあった。
『放尿ノ要領
将兵ハ飲酒中尿意ヲ催シタルトキハ
如何ニ緊急ヲ要スル場合トイエドモ
能ノ目標ヲ確認シ照準ヲ
定メテ発射スベシ』
と書かれていた。さすが軍国酒場である。
訪れたい人は、空港でタクシーを拾うか、レンタカーで来るのが来やすい。変なスポットが好きな人は是非デアル。
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