世界初「頭部移植手術」に大進展! 猿・犬が頭部移植後に歩行…カナベーロ医師悲願の“人間”での手術へ!
米元外科医マイケル・サー氏によると、切断された神経が再成長する範囲は脚のサイズ程度までであり、切り落とした手の移植であれば手の機能が回復するが、肩から切り取られた腕を移植しても神経の成長が手まで届かず、機能しないとのことだ。
「(頭部移植では)神経は接合されるでしょうが、再成長しないでしょう。しかもカナベーロ医師は手のような周縁神経ではなく、多様な神経チャンネルが集まる脊髄で行おうとしているのです」
今回カナベーロ医師は猿や犬でこうした不可能を可能にしたとされているが、果たして人間でも同じように上手く行くかは未知数だ。
また、もちろん頭部移植には倫理的問題も付きまとっている。カナベーロ医師がヨーロッパやアメリカではなく中国で実験を続けているのもそのためだ。厳密な条件で行われ、実績もある心臓移植、手の移植、顔面移植でさえ、まだ全ての懸念を払拭できているわけではない。そうした中で頭部移植を行うのは厳密な規定があるヨーロッパやアメリカでは難しいが、囚人の臓器を移植手術に使用していると噂されている中国では、諸外国と同レベルの倫理基準がないため、非倫理的な手術も可能になる。
とはいえ、成功するかもどうかも分からない頭部移植を引き受けてくれる患者がいなければ、カナベーロ医師はどうすることもできない。頼みの綱だったドナーはもういないのだ。「死よりも恐ろしい事態が起こるのではないか」(頭部移植米国神経外科医協会ハント・バチャー会長)と強く懸念されている頭部移植を望む患者は果たして今後出てくるのだろうか?
参考:「USA Today」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊世界初「頭部移植手術」に大進展! 猿・犬が頭部移植後に歩行…カナベーロ医師悲願の“人間”での手術へ!のページです。手術、頭部移植、外科医、セルジオ・カナベーロ、生命倫理などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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