世界で最も過激なアートフェス「ダークモフォ」で日本人美術家が大ブレイク!ケロッピー前田が”激やば”現地取材!
――とても一日じゃ、観てまわれないですね。
ケロッピー「そうですね。少なくとも3~4日はないと難しいです。今年で7年目で、いまや街をあげてのお祭りになっており、オーストラリア全土、世界中からも観光客が集まります。アメリカのブラックロック砂漠で毎年8月に行われる『バーニングマン』というお祭りがありますが、それに並ぶような体験性を重視した巨大フェスに仕上がっています」
――アート部門は具体的には何が行われていたのでしょう?
ケロッピー「アート部門で毎年最も注目されるのがパフォーマンスです。たとえば、2年前のダークモフォでは、ヘルマン・ニッチェが動物の死骸や血液を大量に使って儀式的なパフォーマンスを行って、動物愛護団体からの抗議が殺到し、大スキャンダルとなりました。
また昨年は、左手が欠損しているアーティスト、マイク・パーが小さなコンテナに閉じ込められて72時間生き埋めにされるパフォーマンスが話題となりました。そして、今年、最も注目されたのが、日本の美術家サエボーグだったんです」
――話で聞くだけでもゾワゾワします。そんな過激なアートフェスが街をあげてのお祭りになってるなんて信じられないですね。
ケロッピー「確かに残酷な印象与えますが、アートパフォーマンスとして行われているところが素晴らしい。今年の注目のサエボーグはラバー家畜着ぐるみの屠畜ショーを披露しました。
アヴァロンシアターという古い劇場で行われたインスタレーション&パフォーマンスは、ひとつは《Pigpen》という作品で、巨大な母豚からラバー着ぐるみで全身を覆う人間サイズの子豚たちが産み落とされ、母乳を奪い合った末に母豚ともども屠畜されるというもの。
もうひとつの《Slaughterhouse-15》は、すべてがラバー素材で作られた楽園に暮らす家畜たちが農婦の手によって、牛は乳を絞られ、羊は毛を刈られ、鶏は卵を産み落とし、豚が屠殺されるというもの。
ともに最後には農婦のストリップが行われ、ラバー素材に空気を入れて膨らませたグラマラスなボディラインを晒して、家畜たちと踊り狂います。家畜もすべて雌で、サエボーグを含めた日本人4名、現地のパフォーマー6名の計10名の女性たちがパフォーマンスを行いました。
全身を覆い尽くすラバー着ぐるみは、内臓役(着ぐるみの中のはいる人)が誰であるのかを特定できない匿名性の効果を持ち、人種も超越した人工的で奇妙な動きをするラバー家畜たちに観客たちが熱狂しました」
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊世界で最も過激なアートフェス「ダークモフォ」で日本人美術家が大ブレイク!ケロッピー前田が”激やば”現地取材!のページです。オーストラリア、アボリジニ、ケロッピー前田、MONA、ダークモフォ、アートフェスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで