肌の色を消す「漂白クリーム」、アフリカで流行する粗悪品がやばい! 顔が凸凹、皮も全て剥け…医者「一生治らない」
サハラ砂漠以南のブラックアフリカで「肌の色を薄くする」という漂白クリームが爆発的に広まっている。このクリームは歯磨き粉のようなチューブなどに入っており、1日2〜3回塗ることによって数週間で肌の色が薄くなるという。だが、これがキワモノなのだ。
アフリカ各国では、肌の色がより薄い方が美しいとされている。そのため女子高生から結婚適齢期の女性の多くが愛用している。ところが、高級品になると100ドル(約12,000円)近くになるものもある。このようなことから、1カ月の給料が1万円にも満たない国では、2千円から3千円の商品が売れている。確かに安いものは、それだけ入手しやすいが粗悪品も多い。それを塗ったことによって、信じられないようなケースが多発している。
「塗り始めてから2週間くらい経った頃です、顔全体に吹出物ができてしまいました。寝られないほど痒くなり、掻きむしっているうちに出来物が膨れ上がってしまいました。もう顔全体が凸凹になってしまって、触るだけで痛いんです。医者に行って診てもらったのですが、『もう一生治りませんよ。粗悪品には手を出さない方がいいです』などと言われました。もう結婚できないかも知れません。後悔しています」(コンゴの首都・キンシャサ在住の女性。20歳)
アフリカ大陸の中央部分に位置するコンゴでは、30年くらい前から漂白クリームが使われている。ビジネス目的などで当地に滞在している白人が利用するスーパーマーケットで売られているだけではなく、高級品を並べている化粧品店でも扱っていた。当時は、大きな問題になることはなかったが、それはまだ一般市民にとって高嶺の花であり、一般的でもなかったからだ。このようなものを一般市民が買うようになったのは、マイケル・ジャクソンの妹であるジャネット・ジャクソンが世界的に注目されるようになってからのことだ。
1989年にアルバム『リズム・ネイション 1814』がリリースされるとジャネットはスターダムにのし上がった。それとともにジャネットの知名度は上がり、ブラックアフリカで暮らす女性たちにとって羨望の的となった。そして、兄であるマイケル・ジャクソンの肌の色が次第に薄くなっていくことにより、漂白クリームの魅惑が広がった。今日、ブラックアフリカで広がっている漂白クリームは、中東から持ち込まれているものがそのほとんどを占めるという。チューブの裏には、どの国で作られたかが明記されていないものも多い。書かれていたところで信用もできない。
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