宗教家になったヤクザの闇を取材!「懲役4回」「騙し合い、命の取り合いで疲れて…」【インタビュー】
——今、何人の信者を抱えているのか?
「30人ほどが信者として、私を支えてくれています。その中の10人ほどは刑務所から出所して生きる場所を探していた信者です。一緒に生活をして、神の御心を教えています。彼らを見ていると昔の私を見ている気がしてそのような方は放っておけないのです」
——収入源は?
「信者からの寄付と、私自身がたまにアルバイトなどに出て運営資金を作っています」
——懲役で神にもすがる思いとかそんな気持ちで入信したのか?
「実際にヤクザをやっている時に、そんな気持ちがあったのは事実です。靴は右足から履くと今日は問題が起きないとか。博打のある日は決まった色の靴下を履いていくとかのゲン担ぎはありましたね。だけどそんな簡単な気持ちでは入信していないです」
——ヤクザを辞めるのは簡単だったのか?
「見ての通り指も揃っているでしょ(笑)。親分にキリスト教の牧師になりたいからカタギにさせてほしいと言ったら、呆れて“アーメンになる奴を止めると罰が当たるな”と言って、簡単にカタギになれました」
——昔からヤクザは信仰心が強い方が大勢いますよね。有名は親分が仏教徒だったり、木彫りで仏様を彫っていたり、なぜなのか?
「人との騙し合い、命の取り合いで疲れてしまうのでしょう。私自身今も過去の問題を引きずっている部分もあります。例えば刺青などもそうです。だけど悩んだら聖書を読んで神に一心に祈ります。すると神が私に啓示を与えてくれるのです。それが答えのときもあるし、ヒントの場合、叱咤される場合もあります。だけど神は寛容なのです。そのような私を許してくれて導いてくれるのです。全て答えは聖書に書いてあります」
——今は何人で生活をしているのか?
「12人の信者と私とで13人です」
高田さんの教会はありふれた一軒家で、室内にに入らないとキリスト教の教会とは絶対に分からない。周囲には平和でのどかな田園が続いている。
畑の中にポツンと佇む一軒家。そこでは今日も、元ヤクザたちが神に祈りを捧げている。
彼らは本当に純粋な気持ちで神の御心において生かされ生きているのであろうか。今までも、ヤクザを辞めて宗教の道に走った人は数多くいた。もちろん今も宗教を信じて活動している人もいれば、その一方で挫折して行方不明になった人もいる。
来年の彼らを見てみたい。
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2024.10.02 20:00心霊宗教家になったヤクザの闇を取材!「懲役4回」「騙し合い、命の取り合いで疲れて…」【インタビュー】のページです。キリスト教、ヤクザ、牧師などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで