死体は死後1年間以上“のたうち回って”動いている! 長期観察で判明した“死体の動き”とは?
「静かに息を引き取りました」とは、死を看取った人の常套句だが、ご遺体のほうはすぐさま静かで平和な世界に行くわけではないようだ。放置された死体は1年以上もアクティブに“のたうち回ってて”いるというホラーな話題が登場していて興味深い。
■死体が17カ月間動いていた
安らかに眠ったご遺体を、もしもそのまま放置したとすれば……。二度と目覚めることのない眠りについた遺体だが、実のところその“寝相”はかなり悪いものであったのだ。
もしも殺人現場の死体が動き回ってしまうとすれば世の推理小説のほとんどが成立しなくなってしまうが、それもあながち全否定はできないかもしれない。死体は死後1年以上も身をよじらせてもがいているというのだ。
セントラルクイーンズランド大学をはじめとするオーストラリアの合同研究チームがこの8月に「Forensic Science International: Synergy」で発表した研究では、放置した死体を17カ月もの間、詳細に観察している。
この遺体はオーストラリア・シドニー近郊にあり、現在70体の生前同意に基づき保管している、通称“ボディ・ファーム”から提供されたもので、17カ月間、オーストラリア・タフォノミック実験研究施設(AFTER)のカメラを用いて、日の出の間の30分ごとに死体を撮影した。そして全期間を通じて、腐食する過程において死体が動き続けていたことが確認されたのだ。
例えば最初はダラリと垂れ下がっていた腕が時を追うごとに脇が開いていったということだ。また身をよじる動きなども見せていたという。腐敗の過程で靭帯が乾燥して短くなり関節が曲がったりすることなどが要因に含まれる。
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