嫁候補をいつまでも「キープ」できる伝統が東北に実在! もしも選ばれなかった女は… エグすぎる男尊女卑の実態暴露

【日本奇習紀行シリーズ 東北地方】

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画像は「getty images」より

 日本をはじめとする極東地域に広く生息する鳥類・モズは、その場では食べない昆虫や爬虫類といった餌を、手頃な木の枝に刺すことでキープするという「はやにえ」の行為を行うことで知られているが、こうした「はやにえ」のごとき行為を繰り返すのは、なにもモズばかりではないようだ。

 

「まあ、される側からすれば、生殺しもいいところだからね。問題がないかといえば、そうではないよな」

 

 かつて東北地方のとある地域で行われていたという、珍しい男女の恋愛スタイルについてそう語りはじめたのは、当地で生まれ育ち、現在も次男一家とともにニラ農家を営んでいる青山清十郎さん(仮名・87)。なんでも青山さんの話によれば、その昔、当地で暮らす男女たちの間では、将来的に結婚を検討するお相手候補を、実際に結婚するまでの間、いつまでも「キープ」し続けるという、なんとも不思議な習慣が存在していたのだという。

 

「男も女も、最後まで添い遂げる相手に出会う前にね、それなりに色恋沙汰を経験するもんだろう?要はね、そういう相手をね、結婚する相手の候補としてね、いつまでも飼い殺すという習慣なのよ」

 

 現代の世に暮らす多くの男女がそうであるように、当時も、実際に結婚するまでの間に、男女ともに、様々な恋愛を経験していたそうであるが、当地の場合は、男性が恋愛関係になった女性を「将来の嫁候補」として指名することで、いつまでも「キープ」できるという習慣が存在していたのだという。しかもその状態は、「キープ」した女性を男性が選び、結婚するか、男性がほかの女性と結婚するまで続き、その間、指名された女性はほかの男性と結婚することはおろか、恋愛することさえ許されなかったのだという。しかも男性側は実際に結婚するまでの間、複数の女性を「キープ」できることとなっていたため、圧倒的に女性側が不利となる習慣であったのだそうだ。

 

「そうね、何人もの女を抑えておいて、やがてはそういう女たちをほったらかしにして、別の新しい女を嫁にもらう男も結構いたもんだからね、いざ(「キープ」状態が解かれて)“解禁”となったときには、嫁のもらい手がないような歳になっちまう女も珍しくなかった。けれども、代々続く金持ちの家の跡取りなんかの場合は、運よく嫁に収まりさえすれば、一生食うに困らんわけだから、女の方もイチかバチかで、そういう男の言うがままにいつまでも待っていたもんだよ」

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