ダーウィン「進化論」と聖書「ノアの箱舟」に衝撃の共通点発覚! 超一流生物学者リチャード・ドーキンスが本気発表で波紋

■ダーウィンが敬虔なクリスチャンであった可能性

 ドーキンス氏によれば、箱舟はすべての動物種を収容したわけではなく“選別”があったのだと説明している。

 箱舟に入ってきた動物のカップルたちは、別にノアが集めてきたのではなく、どこからともなくやってきて自発的に箱舟に乗り込んできたともいわれている。

 したがって、ノアの箱舟に乗り込んできた動物たちは神によって選ばれ、導かれてやって来た動物たちであると説明することも可能である。

 この点に「ノアの箱舟」とダーウィン進化論との間にゆるいつながりがあるとドーキンス氏は指摘している。神の“選別”によって箱舟に導かれた動物たちは、ダーウィンの考え方においては自然淘汰による“選別”であるというのである。つまりダーウィンは「ノアの箱舟」の物語を生物学的に解釈したことになるのだ。

ダーウィン「進化論」と聖書「ノアの箱舟」に衝撃の共通点発覚! 超一流生物学者リチャード・ドーキンスが本気発表で波紋の画像3
チャールズ・ダーウィン(1809-1882) 画像は「Wikipedia」より

 ダーウィン進化論は聖書の「ノアの箱舟」にインスパイアされたものであることをドーキンス氏は指摘しているのだが、かといってもちろん、ダーウィンがキリスト教原理者であったはずはない。

 クリスチャンの中には“原理主義者”ばかりでなくリベラルな人々もいて、彼らは聖書で描かれていることは一種の比喩やメタファーとして解釈できるという自由度の高い立場をとっている。

 “筋金入り”の原理主義者たちからは、こうしたリベラルなクリスチャンは批判されることも少なくないのだが、ひょっとするとダーウィンもまたこうしたリベラルでありながらも寡黙で敬虔なクリスチャンであった可能性は大いにあるのだろう。

参考:「Express」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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