九龍城的ゲームセンター「あなたのウェアハウス川崎」が明日閉店！ 内装が素晴らしい「名物ゲームセンター3選」

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　川崎の名物ゲームセンター『あなたのウェアハウス川崎』が11月17日に閉店することになった。2005年12月にオープンしてから、とても特徴的な凝った外観&内装で人気があったゲームセンターだ。

　残念ながら、全国のゲームセンターはドンドン数を減らしている。平成の30年間の間で5分の1以下の数になっている。理由は家庭用ゲーム機、スマートフォンが著しく発展し、ゲームセンターで遊ぶ理由がほとんどなくなってしまったことだろう。

　消費税値上げも細かい値上げができないゲームセンターにはつらくのしかかっている。今後もますます数を減らしていくと予想されている。

　今回は「あなたのウェアハウス川崎」の閉店を惜しみつつ、内装の凝ったゲームセンターを3つ紹介したい。

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　さっそく『あなたのウェアハウス川崎』から紹介していこう。

■あなたのウェアハウス川崎

　このお店の凝っている様は、店内に入らなくても分かる。川崎駅を出て少しだけ南西方向に進むと、異様な建物は見えてくる。

　建物全体が赤黒く錆び、白く水の流れたあとがついている。キレイな町並みに一つだけエグい廃墟が紛れ込んだように見える。

　入り口には何本ものダクトが走り、汚れまくった鉄のドアには「歓迎光臨」と中国語で書かれている。

　そう『あなたのウェアハウス川崎』は、香港の今はなき九龍城をイメージして作られているのだ。

　１階のエントランスは、過剰なまでに路地裏のスラム街になっている。進入不可と書かれた先には汚水も流れる下水道が再現されていた。

　エレベーターの上には「電脳九龍城砦」というネオンがギラギラと光っている。押井守監督の『攻殻機動隊』を彷彿とさせる世界観である。

　エスカレーターで２階に登ると、より作り込まれた九龍城砦ワールドが広がっていた。

「レトロゲームコーナー」と書かれた看板の回りは完全にスラム街の一角になっている。サビだらけのダクト、干された洗濯物、雑に焼かれるチキン。壁中に貼られたいかがわしいチラシや性病治癒の写真の数々……。

　2年ほど前に中国南部の都市、桂林と玉林を回ったのを思い出した。やはり性病治癒のチラシがたくさん貼られていたし、ステンシル（型紙をスプレーで吹くやつ。バンクシーのアレ）で広告が大量に書かれていた。中国が香港とは違うのは、堂々と赤文字で国のスローガンなどが書かれていることだった。古い裏通りを歩いていると、いまだに毛沢東を応援する赤文字が残っていて驚いた。

　かなり再現度が高いところから見るに、製作スタッフは現地に行ったり、大量の資料を参考にしたはずだ。

　そしてそんな香港スラム街の中にテーブル式の筐体や、カーレースの大型筐体が並んでいる。UFOキャッチャーや自動販売機も周りの背景に合わせて汚しがかけられている。

　一流の撮影スタジオのようなレベルの高い背景バックに撮影している人も多い。別れを惜しんで久しぶりに訪れている人も多いようだ。

　ただ、そんな物見遊山な人たちには背を向けて、超絶テクでダンスゲームをしている人たちがいて、むしろかっこよかった。

　3階からは、違う角度で九龍城砦の街を見ることができた。スラム街とは違う高級感ただよう雰囲気の中、広大なスペースに卓球台やビリヤード台、ダーツ台が設置されていた。その他にもかなり豪華な作りのインターネットも設置されている。

　閉店になるのは非常に残念である。最後のチャンスで訪れてみてはいかがだろうか？

 
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