九龍城的ゲームセンター「あなたのウェアハウス川崎」が明日閉店！ 内装が素晴らしい「名物ゲームセンター3選」

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■こち亀ゲームぱ〜く

　次は、葛飾区亀有のゲームセンターを紹介したい。亀有の印象と言えば『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のイメージ一択だろう。

　1976年から2016年まで週刊少年ジャンプで連載された全200巻の日本記録を持つ漫画である。47歳のオッサンである僕が、小学校の時にすでに

「めちゃくちゃ長く続いとる漫画があるがや」

　とクラスの話題になっていた。

　たしか11歳の時だったと思うので、すでに7年連載が続いていたことになる。コミックスの巻数は26〜27巻くらいなので、今から思うと序の口なのだが、それでも小学生5年生の男子からしたらおそろしく長く続いている漫画だった。

　それ以降、さえない中学生になり、さえない高校生になり、さえない大学生になり、さえないライターになるまでずーっと連載が続いていたのである。

　すごい。

　すごいのだけど、原稿を書きながら

「連載が終わって３年経っている」

　ということに気づいてむしろビックリしてしまった……。こりゃすぐに死ぬなあ。

　とにかく、名古屋の少年が亀有の地名を知っているわけもなく、亀有の印象は100％『こち亀』から刷り込まれたものだった。

　亀有は現在もどっぷり『こち亀』に乗っかっている。駅前には両津、中川、麗子の像が建っている。商店会の旗ももちろん『こち亀』だ。

「亀有は『こち亀』、柴又は『男はつらいよ』でなんかすごい“いい街感”出てますけど、実質私が住んでる場所ととなんも変わらないですからね!!」

　と金町出身の女性が言っていたのは印象に残っている。良い作品の舞台になるのは、かなりラッキーなことなのだ。

　亀有駅から南へすこし歩いた所に、巨大ショッピングモール「アリオ亀有」がある。そこの３階にあるのが『こち亀ゲームぱ〜く』である。『こち亀』をテーマにしたゲームセンターだ。

　入り口にはレンガから飛び出す大原部長と両さんの立体像が設置されている。ゲームセンター内には、亀有公園前派出所を再現したジオラマも建っている。

　外観は漫画をかなり正確に模していた。派出所の前には、両さん、大原部長、中川、麗子のいつもの面々が並んでいる。

　壁からはバイクに乗った本田が飛び出しているし、UFOキャッチャーの上には海パン刑事がいた。海パン刑事は、ややマイナーなキャラなのにものすごく目立っていた。

　派出所の中に入ることができ、両さんの机にはラジオと大量の馬券、始末書、請求書などが束になって置かれている。

　机の中には、モデルガンやおもちゃがわらわらと入っていて、丁寧に再現してるな〜という感じだった。

　子供向けの自動車遊具はパトカーや葛飾区のバスになっているなど、とても凝っていた。家族連れのお客さんが多く、とても賑わっていた。

　またボルボ西郷、乙姫菜々などの制服も展示してある。「擬宝珠纏」「擬宝珠檸檬」の服も展示してあり、

「ああ、なんか最近出てきたキャラだな……。あんまり読まなくなってた頃だからよくわからん」

　と思ったのだが、あとで調べてみたら、擬宝珠家が初登場したのは20年近く昔だった。ショックで少し熱が出た。

　お店の奥は、お祭りの雰囲気になって提灯がたくさんかけられている。メダルコーナーの天井には、少年時代の両津もいた。

　驚いたのは、女性の店員さんの制服がかなり正確に婦警さんの制服だったことだ。背中には大きく店名などが書いてあるのだが、正面からみるとガチ婦警さんっぽい。

　警察と雷は大の苦手なので、そそくさと退散したのであった。

 
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