群馬の「命と性ミュージアム」は途方もないエロスが全開!「いやらしい2号」も…村田らむが取材!
――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!
秘宝館的な施設は今や全国的に絶滅寸前だが、群馬県の伊香保温泉の近くには2つも残っている。「珍宝館」と「命と性ミュージアム」の2カ所である。これはかなり稀有なことである。
今回はそのうちの1つ、「命と性ミュージアム」を紹介したい。
伊香保温泉に向かう道路、前橋伊香保線を走っていると「命と性ミュージアム」の施設が見えてきた。白い箱のような施設である。秘宝館のようないかがわしさはあまり感じない。
建物には「日本初 愛と生命のミュージアム」とキャッチコピーが書いてあり、入口には「命と性ミュージアム」と館名が書いてあった。キャッチコピーと館の名前が似過ぎていてちょっと紛らわしい。
建物のそばには、石像がいくつも並べられていた。ペニスの形の石のベンチや男女の裸像などである。チンチン丸出しで、足を組みながら座るたくましい男性の像もある。
入口には
「性に興味のない人、曲がった解釈をする方は気分を損なう事がありますので入場しないで下さい」
と書いてある。結構、クレームつけられることがあるのかもしれない。
とにかく館内に入った。
大人1000円を払う。
館長さんが、館の概要を教えてくれた。ただのエロ施設ではなく、アカデミックな内容の施設なようだ。
「1階だけじゃなくて、2階にも展示はあります。トイレもなかなか凝った作りになってるんで見ていってください」
と言われた。
館に入ってすぐの壁には、トロンプ・ルイユ(だまし絵)のような作品が描かれていた。女体が並んでる様子を草や花で描いている。よく見ると、魚、鳥、恐竜、ヒンドゥー教の神様、ドラえもん、など様々なモチーフで描かれている。見ているだけで、頭がクラッとしてきた。
そして順路を進むとさらに衝撃的なビジュアルが脳に飛び込んでくる。
咲き乱れる花々の中から女性の下半身がニョキッと飛び出している。大股を開いていて、膣からは赤ちゃんがまさに飛び出さんとしている。その横には、腹が真っ二つになっている妊婦の立像があった。腹の中には丸まった赤ちゃんが眠っていた。
こ……これはどう解釈するのが正解なんだ?
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