台風19号で”破壊”された多摩川のホームレス小屋&おじさんを取材!「ざまあみろ、バチが当たった」と笑う住民も…村田らむルポ!

――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿!

 10月12日、大型の台風が上陸した。多摩川は一部氾濫し、世田谷区では大きな被害があった。

 多摩川の河川敷は僕が10年以上取材を続けている場所である。訪れる目的はホームレスの方々に話を聞くためだ。多摩川の河川敷には、ホームレスの方々が建てた小屋がならんでおり、あたかも村のようになっていた。

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かつての河川敷
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かつての河川敷


 都市部にも小屋やテントが建てられることはあるが、都市のすきまに隠れるように建てるため規模は小さい。

 多摩川の河川敷は、土地に余裕があるため大きな小屋が建てられる。

 一戸建てと言っていいほどのサイズの小屋がたくさん建っていた。建物の前には畑があり、多摩川では釣りをすることもでき、かなり良い環境だった。

 ホームレスが住むことができる場所は、あまり多くはない。

 僕が取材をはじめた2000年前後は、公園に住む人が多かった。上野公園などの公園では数百人がテントを建てて、村のようになっていた。それ以前は駅舎内に住む人たちが多かった。

 現在では、基本的に駅舎内や都内の公園では小屋を建てるのが禁止されている。

 生活保護を受けやすくなったり、住居を手に入れやすくなったため、ホームレス生活をやめる人が増えた。

 その代わり、ホームレス生活を続ける場所はかなり限られることになった。

 そういう現状の中、比較的ホームレスが生活できる場所が、多摩川などの河川の河川敷だった。

 河川敷だけに、台風が来るたびに、被害はあった。

「ここまで水が来ちゃったよ」

 と家の柱の上の方を指差す人も多かった。

 しかし10年以上流されることなく、建っている家も多かった。

 今回の台風が去った10月13日の昼頃に、訪れた。普段はゴルフ場や野球場などとして運用され、きれいに整備されている。日曜日は、カキーンと金属バットで球を打つ音や、子供たちの歓声が聞こえる、平和な公園なのだが、今日は違った。

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