『IT/イット』地上波、超重要シーンもカットしていた! 話が飛び過ぎて変になりギャグ映画に…削除場面を解説!

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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

金曜ロードショー/日テレHPより

<作品データ>
2019年11月8日放送の日本テレビ版『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』
2017年・アメリカ
監督/アンディ・ムスキエティ
脚本/チェイス・パーマー、ゲイリー・ドーベルマン、キャリー・フクナガ
出演/ジェイデン・リーバハー、ビル・スカルスガルド、ソフィア・リリスほか

 1980年代末に発生した「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」以降、長きに渡って自粛されてきたゴールデンタイムのホラー映画の地上波放送。ほとんどのスプラッター系ホラー映画が、事実上の地上波放送禁止作品となっている現在、今年11月8日の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で、ホラー映画史上興行収入1位のスティーヴン・キング原作『IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』(17年)が放送された。

 ネット上では「15歳未満お断りの作品が地上波で!」「チャレンジャーだ!」と騒然になったのだが、番組HPの告知には「該当シーンを編集して放送」という一文が添えられていた。該当シーンが残虐シーンであることは想像に難くなかったが、「それ(該当シーン)が見られなければ、ホラー映画としては終わりでは?」とイヤな予感がした。

 案の定、カットされまくった作品のオンエア後にネット上では、「放送事故レベル」「何のために放送した?」「見るに堪えない」と大炎上。ついでに登場人物を語る上で重要な意味を持つ性的シーン(ホラー映画に欠かせないオッパイではなく、ヒロインに対する父親の性的虐待)までカットされた作品は、鯉の餌の麩(ふ)や炭酸が抜けたビール、またはエース白石麻衣のドタキャンでチケット購入者の不評を買う乃木坂46のライブ(数度あり)のように残念な内容となり、要所で話が端折られた青春映画に変容してしまった。

<1990年の最初の映像化作品>
 原作はスティーヴン・キングが1986年に発表したホラー小説『IT ―イット―』。最初の映像化は1990年に2回に分けて放送されたアメリカのテレビドラマで、日本では1994年に「木曜洋画劇場」(テレビ東京)が『イット 恐怖の殺人ターゲット・復讐の悪魔』というタイトルで、2002年にはNHK‐BS2が『スティーヴン・キングのイット』というタイトルで放送している。

 今回放送されたのは初の劇場用作品としてリメイクされたものだが、R15+指定のため子ども達が主人公でありながら子どもは観ることができないというパラドキシカルな公開となった。同じスティーヴン・キング原作のジュブナイル名作『スタンド・バイ・ミー』とは扱いが異なるのだ。

<あらすじ>
 話はこんな感じ。1989年、アメリカ北東部メイン州の小さな町で謎の児童失踪事件が相次いでいた。弟が行方不明になった13歳のビルら、学校でイジメの対象になっている7人の少年少女が「ルーザーズ(敗者、負け犬)・クラブ」を結成して事件に挑む。だが彼らの前に悪魔のようなピエロが現れ、恐怖のどん底に叩き落す。この町では27年おきに、子どもにしか見えないペニーワイズという悪魔が現れて彼らを食うという民間伝承があった……。

<カットされたシーン>
 では、いったいどんなシーンがカットされたのか?

・排水溝に落ちた紙の船を拾おうとする少年の手を、中に潜んでいたピエロが噛み千切って引きずり込む。

・羊の射殺。

・吹替えで消される少年のドモリ。

・遊泳後に下着姿で日光浴する仲間の少女(15歳)をエロイ目で見るガキども。

・イジメっ子がメタボ少年の腹にナイフで名前を彫る。

・イジメっ子が寝ている警官の父親を刺殺。

・少年がイジメっ子を銃撃して逆襲。

・少年達がピエロをボコボコにリンチ。

 ほかタップリあったシモネタや物語の超重要シーンでおある性的虐待親父もカットされまくり、話が飛びすぎて変になり、中には「ホラーじゃなくてギャグ映画になっている」といった初見視聴者のツイートも見られた。

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コメント

2:匿名 2019年11月29日 07:50 | 返信

確かに序盤からカットの連続だったけど、カットされても仕方がないシーンもあったわな。

1:匿名 2019年11月28日 23:44 | 返信

先日テレビ版を見て、モヤモヤしていたので解説していただき助かりました。最後のピエロ姿のジョンはひょうきん族世代には西川のりおのオバQに見えて、堪らなく懐かしいです。

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