本物の鎧を着ることも可能! 外国人が喜ぶサムライ&忍者ミュージアムは日本人こそ体験すべし(村田らむ取材)
立派な神棚の下には鎧が並んでいた。立派だなあとは思うものの、良し悪しは全然分からない。日本人だって、鎧を見る機会なんてそんなにはない。
そしてガラスケースには日本刀がズラッと並んでいた。本物の日本刀らしいが、やっぱり良し悪しはよくわからない。
戻ってきたお姉さんに、
「実はこの刀は全部販売しているんですよ。このエイの皮で柄などをあしらってる刀はフランスの方がお買い上げになっています」
と説明された。
売り物を展示しているとは驚きだ。
東京タワーの水族館で展示されてる魚が全部売り物だと知った時以来の驚きである。
値段を聞いたが、それも高いのか安いのかよくわからなかった。
壁には侍&忍者の説明が描かれていたが、言われていた通り英語だったので、あまり読めない。『神風』『封建制度』『武士道』『相撲』などが英語で書かれている。
封建制度の説明では、ヒエラルキーのピラミッドが描かれている。
一番上がエンペラー、二番がショーグン。三番目がダイミョーで四番目がサムライになっている。まあなんとなく理解ができるとして、五番目はローニンがずらっと並んでいた。ローニンってそういうことだっけ? と思う。
そして六番目ファーマー、七番目クラフトマン、八番目マーチャンツ、と続く。つまり農工商だが英語で言うとかっこいい。
ちなみに神風も「ザ モンゴリアン インベーション & ザ カミカゼ」と書かれていてかっこよかった。
すると忍者のお姉さんがやってきて
「それでは、まずは手裏剣を投げてみましょう!!」
と提案した。壁のカーテンをめくると、的の描かれたスポンジ板があらわれた。そしてゴム製の手裏剣を2枚渡される。
「それでは真ん中めがけて投げてみましょう!!」
と言われる。
サムライの格好で、ヤア!! ヤア!! と手裏剣を投げる。ゴム製は重さがたりないので、なかなか的に刺さらない。
普段全然運動をしていないので、すぐに息が上がってきたし、肩も痛くなってきた。結構長い時間、手裏剣を投げていた。やっと終わったと思ったら吹き矢を渡された。
「忍者は虚無僧のスタイルで吹き矢を武器にしたと言われています。尺八と思わせて吹き矢を撃っていたんですね」
と言われる。
素直にプー!! と息を吹き込むと、パス!! と的に刺さった。手裏剣よりは簡単である。もし将来、忍者になったらエモノは吹き矢にしようと思った。
「それでは最後に食事中に襲われた時を想定しておハシを投げましょう!!」
と塗りばしを渡された。
「なかなか、ハシを投げるチャンスなんてありませんよ!! 普段なら怒られてしまいます!! 今存分に投げておきましょう!!」
まあ一人暮らしの46歳男性が、自宅で飯を食いながらハシを投げた所で誰にも怒られることはないけど、涙はあふれると思う。
何度かトライした後、プスっと刺さった。
「すごいです!! センスあります!!」
と満面の笑みで褒められた。
多分、一生役に立たないセンス!!
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2024.10.02 20:00心霊本物の鎧を着ることも可能! 外国人が喜ぶサムライ&忍者ミュージアムは日本人こそ体験すべし(村田らむ取材)のページです。忍者、京都、村田らむ、侍、KYOTO SAMURAI & NINJA MUSEUMなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで