最恐の新種毒グモが発見される! たった一噛みで人肉が腐り…!
日本でも外来種の毒グモが時折ニュースを賑わすが、メキシコでは人間の皮膚と肉を腐敗させる恐ろしい新種の毒グモが発見されたと話題になっている。研究者によれば、そのクモはすでにメキシコ国内の家の中からも発見されているというから大変だ。英「Daily Mail」(12月11日付)ほか、多数メディアが報じている。
新たに見つかった毒グモLoxosceles tenochtitlanは、たった一噛みするだけで人間の皮膚に最大で40センチ四方という広範囲の壊死を引き起こす恐ろしい毒を持っている。早めに治療しなければ傷跡がずっと残ってしまうというが、死に至るような毒ではないという。治療には数ヶ月かかり、特に子どもが噛まれた場合はより深刻な病状に陥る可能性があるとのことだ。
この新種を発見したチームの一人、メキシコ国立自治大学の研究者アレハンドロ・バルデス・モンドラゴン氏によると、当初、このクモは観賞用植物にくっついて別の地域から入ってきた既知の種だと考えられていたという。メキシコにはLoxosceles属に分類される140種のクモのうち、実に40種が生息している。
しかし、遺伝子検査の結果、メキシコのモレロス州やゲレロ州の谷に住む固有種と判明した。詳細な観察の結果、オスの触覚やメスの生殖器に既知の種との違いも見つかり、この度、古代アステカ帝国の首都テノチティトランにちなんだ学名を与えられた。
元々は野外に生息していたこの毒グモであるが、すでにメキシコ中部の民家で家具の隙間やカーペットの中に潜んでいるのが確認されている。都市部では倉庫やゴミ収集所のようなエサとなる昆虫が多い場所に暮らしている傾向があり、普通は人間を恐れて避けようとするが、攻撃を受けたと感じた時には反撃して人間を噛む恐れがあるとのことだ。日本に外来種として侵入されたら困りものである。
家の中に潜み、一噛みで人間の皮膚や肉を腐らせるとは実に恐ろしいクモである。メキシコに行かれる際はぜひご注意いただきたい。
参考:「Daily Mail」「Newsweek」ほか
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