「大地が割れ始めた」想定外の地震で原発崩壊の危機! 日仏仲良く滅亡へまっしぐら!

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イメージ画像:「Getty Images」

 先月11日、フランス南部でM5.4の地震が発生した。日本においてM5クラスの地震は当たり前のように起きるものだが、フランスでは極めて珍しく、かつ不可解な点も多数見られることから、科学者たちの議論の的となっている。フランスには(日本と同じく)多くの原発があるだけに心配する声も聞かれるが、果たして同国をさらに大きな地震が襲う可能性はあるのか、詳しく探ってみたい。

■不穏すぎる地震

 今回の地震は11月11日19時52分(日本時間)、フランス南東部メッスの西北西5kmの地点が震源となった。北は中東部リヨンから南は地中海に近いモンペリエに至るまで広範囲にわたり揺れが観測され、建物の倒壊による負傷者も報告されている。とりわけ震源地に近いテイユ村では損壊した家屋が多く、9~12世紀に建てられた教会や村の中学・高校、国道も一時的に閉鎖された。

 フランスは地震が非常に少ない国とされ、アメリカ地質調査所によると、M1クラス以上の有感地震は過去10年間で約50回しか起きていない。M5.0以上の地震になると、1900年以降に10回程度という少なさだ。では、これからもフランスは地震をあまり心配する必要がない国といえるのだろうか? 実は調べてみると、そうは言っていられないのだ。

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左:過去10年間のフランスM1超の地震       右:1900年以降のフランスM5超の地震


■比較的小規模な地震でも深刻な被害が!?

 まず、フランスで発生する地震のほとんどは内陸地震で、かつ家屋の多くは揺れに弱い石造りで、日本のような地震多発国ほど厳密に耐震設計がなされていないこともあり、たとえM5クラスでも今回のように被害地震となる可能性が高い。

 次に、今回の地震に関して科学者たちが首をかしげる奇妙な部分がいくつかあるが、その一つは震源の深さが約10kmと非常に浅いことだ。地震学における旧来のプレート理論では、フランスはユーラシアプレートという一枚板の上に乗っていると考えられてきたが、最新の概念では、より細かい「マイクロプレート」といわれる部分が複雑に組み合わさって成り立つものとされる。そして、マイクロプレート同士の衝突によって生じる多様な動きが、フランスをさまざまな方向へと押しやっているという。このような事情から、カリフォルニアほどの巨大地震が起こる可能性は低いとしても、予期せぬ大地震によって深刻な被害が生じる可能性も排除できないのだ。

 たとえば、1909年6月11日にプロヴァンス地方でM6.2の地震が発生し、46人の死者が出ている。つまり、人口密度も建造物も大きく変わった現代では、M6クラスの地震でさえ多数の人が命を落とす深刻な事態に陥っても何ら不思議はないということだ。

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