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｢事故物件住みます芸人｣松原タニシが選出！最強の心霊物件・ヤバイ場所3選、謎の煙が…！

2020.02.07 18:00

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　2020年を近年稀にみる「心霊イヤー」にしたい――トカナは、そんな思いから年始早々心霊スポットにまつわるインタビューを重ねている。今回は、自殺や孤独死が起こったワケあり物件での暮らしを綴った『事故物件怪談恐い間取り』（二見書房）が10万部突破の大ベストセラーとなっている芸人・松原タニシさんに「最強の事故物件・ヤバイ場所」についてエピソードを語っていただいた。

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――とにかく印象に残っている怖い体験を教えていただけないでしょうか？

松原タニシさん（以下、松原）　えー、いろいろあるのですが、印象深いのはやっぱり初めて行った心霊スポットかもしれませんね。

●旧犬鳴トンネル（福岡県）

松原　6年前くらいに、『北野誠のおまえら行くな。』（エンタメ～テレ）という番組で事故物件に住み始めたのですが、１軒目でいろんな怪奇現象が起きまして。番組的にも「よくやった、よく頑張った」とほめてもらったんです。まあ、僕が頑張ったのではなく、部屋が頑張っただけなんですけどね（笑）。

　それで、ご褒美ロケとして九州に連れて行ってもらいまして。そこで番組で初めて心霊スポットとして連れて行ってもらったのが、「旧犬鳴トンネル」だったんです。

――「旧犬鳴トンネル」はどうでした？

松原　そこは九州最強の心霊スポットといわれていて。過去にリンチ殺人が起きたり、「日本国憲法が通用しない」という噂があったり、トンネルの向こうに「犬鳴村」があるとか、などなど、ここで語り切れないくらい、ひとつの心霊スポットにさまざまな “いわく”がある場所で、僕もかなりドキドキしていたわけです。

　当日、レンタカーを借りて、番組スタッフや出演者と犬鳴トンネルに向かうんですけど、

　まず、全然場所に着かないんですね。

　結構複雑な場所にあるので、ただ単に迷ったっていうこともあるんですけど。

　迷っていると、犬鳴トンネル近くの山道に「白いセダン」が1台だけ止まっていたんです。なので「アレ、誰か先に来てる！」ってなって。しかも犬鳴の都市伝説には「トンネルの前に白いセダンが止まっていたら確実に呪われる」っていう話があったので「すごい！条件がいきなり揃ってる！　当てはまってる！」と心が躍りました。とりあえずトンネルの入り口付近まで近づいて、車を止めて、僕が1人でトンネル方向に歩いて向かったんです。

　そしたら、トンネル側から2人がこっちに向かって歩いてきて「うわー！」ってなった。

　見ると若い男女のカップルで、肝試しで来ているのかなという感じなんですけど、今考えたら、白のセダンは結構大きかったので、その若いカップルが乗ってくるような車には思えなかった。だからそのカップルもどうやってトンネルまで来たのかわからないし、「本当にいたのかな」っていう……まあ、いたんですけど（笑）。

――話しかけたりはしたの？

松原　「こんばんは」って僕が言ったら、向こうもビックリしていましたね。

　そのまま僕はトンネルに向かった。トンネルの入り口にはブロックが積まれているんですけど、「せっかくやからタニシが登って、中の写真撮ってみろ」ってなって。中に入ってデジカメで写真を撮っていたんです。でも、撮ってる間中、トンネルの奥から「コーンコーン」っていう音がずっとしてて。恐らく“しずくの音”か何かなんですけど、にしては、金属音っぽいというか。何か人がカツカツ歩いてるような音で。

　で、パシャパシャ写真を撮っていたら、だんだんその「コーンコーン」っていう音の間隔が短くなってきて。

――近づいてきてるってことですか？

松原　そうそう。「だんだんこれ近づいてきてるみたいですよ！！」って言いながらパシャパシャ撮っていたら、最後、本当に間近で「カコーンッ！！」って音がして。その音を最後に、なんの音もしなくなったんですけど、その瞬間に撮った写真が「まっ赤っ赤」になってるの。

――ええーーー！

松原　この写真は「お前ら行くな」シリーズの九州巡礼編に収録されてますけどね。そのあと、その時撮ったデジカメデータを遡って見てみると、奥の方から、ケムリみたいのがぼわーっと近づいてきていて、最後の方で、モヤがかかってなんも見えない状態になって。最終的に「カコーン」ってなった時のその「まっ赤っ赤」の写真で終わるっていう。

――結構怖い体験ですね。

松原　これは結構怖かったですよ。でも続きがありまして。