「すごい気持ちの悪い部屋…」淡路島で最もやばい廃村に村田らむが潜入! カッコ良すぎる廃バスも発見!
脱線したけれど、なおも坂道を登っていくと、ついに廃屋が現れた。放棄されてからかなり時間が経っているようで、外壁は剥がれて板が剥き出しになっている。天井からは草も生えていた。天井が抜けてしまい、陽光が差し込んでいる場所もあった。
壁が爪のある手のひらでガリガリと削り取られているようになっている場所を見つけてドキッとした。動物がひっかいたのかもしれない。たしか、淡路島はクマはいなかったはずだけどな、と思う。廃墟や廃村を取材していて、ニホンカモシカやニホンジカとバッティングしたことは何度かある。
突っ込んでこられたら絶対に負けるので、恐いのだ。
動物じゃなく人間だとすると、それはそれで恐い。廃村の壁をガリガリ爪で引っ掻いてる姿はかなりホラーだ。
ただ、廃村に生活の痕跡はほとんど残されていなかった。荷物もほとんど残っていないのだ。建物一軒一軒の構造はよく似ていて、番号がふってある建物もある。
会社の寮のためにいっぺんに何棟も家を建てたけど、その後いっぺんに閉鎖してしまった……とかかもしれない。
真相はわからないが、鉱山の廃村とかだとよくあるパターンだ。
下駄さんに
「すごい気持ちの悪い部屋があるんですよ」
と言われて、行ってみる。
内装はだいたい同じなのだけど、天井から赤い布が何枚も吊るされていた。その時は、着物が吊るされているかと思ったが、あとでよく見てみるとただの赤い布のようだ。マルイ窓があけられて、窓の周りや壁にも赤い布が貼られていた。
たしかに淫蕩な臭いのするカラーリングの部屋だ。たとえば、売春小屋とかそういう部屋っぽい感じがする。ただ、場所的に売春をするのには不便すぎる場所なので、アバンギャルドな雰囲気が好きな人が内装した部屋なのかもしれない。
深夜に見ると、より恐ろしい雰囲気に見えるそうだ。
この部屋も天井に穴が空き、壁は腐ってきていた。建物でいられる時間はあまり長くないかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊「すごい気持ちの悪い部屋…」淡路島で最もやばい廃村に村田らむが潜入! カッコ良すぎる廃バスも発見!のページです。村田らむ、廃村、淡路島、下駄華緒などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで