【取材】500円で体を売る少女…エボラ出血熱・新型コロナの猛威で壊滅した知られざる「コンゴの地獄」
現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっているが、2014年には中部アフリカを中心に「エボラ出血熱」が猛威を奮った。その死亡率は50パーセント以上で、感染拡大もなかなか止まらなかった。日を重ねるごとに患者数は増え続け、最終的な感染者は28512人、死者は11313人に達した。
意外と知られていないのは、アフリカ大陸の中央部にあるコンゴ民主共和国(以前のザイール共和国)がエボラウイルスの発祥地になっているということだ。1976年、エボラ川流域の小さな村で1週間ほどの間にこの出血熱による死者が出た。「エボラ」の名は、当地にある川の名前から命名されている。そして、コンゴでは2018年にもエボラ出血熱が発生している。この流行は今月12日にも世界保健機関(WHO)が終息を宣言する予定だったが、新たな感染者が現れたため、撤回された。
そして、長年、欧米各国から『暗黒大陸』と呼ばれてきたアフリカ諸国(サハラ砂漠以南)だが、これらの国々の経済状況は劣悪を極めている。
一般市民が安心して働けるような職場は少なく、1日1度の食事で生活をしている人も少なくない。ハタチ前後の女性は、日本円で500円くらいのカネを稼ぐために体を売っている。以前、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで出会った17歳のAは、その苦しい生活の実態を赤裸々に話してくれた。
「この国で生活しているのは、地獄に落とされて釜ゆでされているのと何ら変わらないヮ。エイズに罹るのは怖いけど、仕事なんかどこにもないの……。今アタシは、この街に来てから知り合った人のところで生活しているヮ。もう両親はどこに行ったか分からないのよ。お金持ちの外国人を見つけて一緒に暮らしたいけど、そんな人は現れないヮよね……」
その言葉を聞いた時、彼女をどうにか日本に連れて来ることはできないかと本気で思った。でもそれは難しかった。ビザの問題があったからだ。
2018年当時、日本に来ていたBというコンゴ人男性は、「エボラ出血熱」が蔓延するようになってから売春宿は壊滅状態になったと筆者に語った。
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