新型コロナの安全装置を製作中の学者、鼻から磁石が取れなくなり、ペンチで取ろうとしたらペンチもひっつきERへ

 パンデミック映画『コンテイジョン』が、再び注目を集めている。予告編冒頭では、ケイト・ウィンスレット演じるCDC(米国疾病対策センター)の感染症調査官エリンが「人は起きている間、毎分3回~5回自分の顔に触れる。その同じ手で、ドアノブ、ボタン、他人に触れる」と冷徹に畳み掛ける。そう、顔をタッチしてしまうことは極力避けたいし、避けるべきだ。だが、普段無意識にしている行為を制御するなんて可能なのだろうか。

 

■コロナ感染予防装置を発明したが……

 すると若き科学者が、ありそうでなかった発明を思いついた。これで人類を救えるかもと。だが結果は、誰一人救うことはできなかったようだ、彼本人も含めて――。

新型コロナの安全装置を製作中の学者、鼻から磁石が取れなくなり、ペンチで取ろうとしたらペンチもひっつきERへの画像1
画像は「Wikipedia」より

 オーストラリア・メルボルンのウィンバーン工科大学でパルサーや重力波を研究している天体物理学者のダニエル・リアドン博士(27歳)は、粛々と自宅待機を全うしていた。が、なにしろ暇。そこで、退屈を紛らわそうと手元にあった強力なネオジム磁石をいじり始めた。リアドン博士、電子機器をいくつか所有してはいるものの、回路や装置を作った経験や専門知識はなかったという。

「磁場の検出器を持ってたんです。なので、磁場検出回路を作って手首に取り付ければ、顔に近づけたときアラームが鳴る仕掛けができるんじゃないかって考えたわけです」(リアドン博士)

 せっかく完成した警報機付きブレスレットではあったが、博士が持っていた電子部品は真逆の作用をすることが判明。つまり、磁場が存在しないときのみ回路が動くという。

「“手を顔に近づけておかないとブザーが鳴り続ける”という、なんとも鬱陶しいブレスレットをこさえてしまいました」(リアドン博士)

 あまりのトホホぶりに試作品はボツにしたそうだが、それでも未練がましく、磁石を耳たぶや小鼻にピアスもどきにクリップしては、しばらく弄んでいたそうな。

 おぞましい事故が起きたのは、磁石で鼻の穴を挟んだ瞬間だった。

 取れない!

 なんと、博士の鼻孔の両側からガッツリ引き合ってしまったのだ。

「この時点で、病院勤務のガールフレンドには爆笑されました。必死に外そうとするんですけど、外鼻孔が邪魔してビクともしない」(リアドン博士)

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