アドレノクロム ― 世界的HOTワード・アドレノクロムという物質を徹底解説!新型コロナと幼児虐待儀式

 アドレノクロムという化学物質をご存じだろうか? 最近、特に海外の陰謀論界隈で非常に注目されている物質で、ヒラリー・クリントンやトム・ハンクスといったセレブ達をめぐる疑惑や新型コロナウイルスとの関連までもが囁かれているのである。

画像は「The SPINOFF」より引用

■アドレノクロムとは?

 アドレノクロム(Adrenochrome)は、ストレス反応を引き起こす神経伝達物質アドレナリンを酸化させた化学物質である。名前の中にクロムとあるが、元素のクロムとは関係ない。医学的には傷口から出る血液の凝固を促進させる物質として利用されている他、科学・医学研究の試薬や、医薬品の材料として販売されている。

アドレノクロムの化学構造。画像は「Wikipedia」より引用

 この物質が最初に注目されたのは1950〜60年代のこと。カナダの統合失調症研究者アブラム・ホッファーらは、アドレノクロムに思考障害や現実感の喪失などを引き起こす作用があり、統合失調症などの精神病の原因となっているとの仮説を立てた。そして、ビタミンCやナイアシンといった抗酸化物質を大量に投与し(いわゆるメガビタミン療法)、患者の脳内のアドレノクロムを減らすことで、統合失調症を治療できると主張したのである。

 このアドレノクロム仮説は当時大きな注目を浴び、カナダやアメリカで研究が進められたのだが、メガビタミン療法が統合失調症の治療に効くという証拠は得られなかった。その後、このアドレノクロム仮説はすっかり忘れ去られてしまっている。

 一方サブカルチャーの世界では、アドレノクロムは刺激的で幸福感や陶酔感などをもたらすドラッグの一種として知られるようになっていった。“ならず者”ジャーナリストとして有名なハンター・S・トンプソンの1971年の著書『Fear and Loathing in Las Vegas』(日本語版『ラスベガス・71』ロッキングオン社刊)にも登場、1998年にはテリー・ギリアム監督が映画化し(邦題は『ラスベガスをやっつけろ』)、さらに有名になった。

 しかし、アドレノクロムが巷で言われているような神経作用を持っているかは不明だ。現在のところ、薬物の製造・乱用を規制するアメリカの規制物質法のリストにも掲載されていない。

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