新型コロナの中心地・武漢で「反日展示会」2度開催!? 画像アリ…日本が理不尽な攻撃…開催の狙いは?
新型コロナウイルスの発生地である中国・湖北省武漢市で、なぜか「抗日戦争 ANTI-JAPANESE WAR」と題した反日展示会が開かれている。同市では最近、クラスター(集団感染)が発生してパンデミックの「第2波」に懸念が高まっているが、一部の政治活動家が規制もされずに5月1日から各3日間の展示を2度開催したのである。
「資料の展示会といっても、資料そのものはひとつも展示されなく、資料写真をパネルにして解説文付きで展示しただけの粗末なものです」
こう話したのは今回の展示会の準備に携わったイベント関係者のひとりで、開催中は中に入れてもらえなかったが、準備中の会場写真を送ってくれた。見れば1937年から1945年までの日中戦争時の写真が並んだもので、中国語と英語の解説文がある。ただ、当時の戦闘や悲惨な被害を強く訴えるものはなく、どちらかといえば中国のために尽力した人々を称える傾向が強いものだ。それでも解説文の中には、日本が理不尽な攻撃をしたというようなことはハッキリ書かれている。
この反日展示会が行なわれたのは5月1日から3日間、15日から3日間の計6日間だ。市内にあるビルの一室を使ったが、「ネット上での宣伝もなく、イベントを知らない市民の方が多いはず。来場者は2度を合計しても300~400人ぐらいでは」と話す。主催者は「抗日戦争勝利研究会」と名乗る、活動歴の浅い団体だという。
「60代以上の高齢者が中心ですが、日中戦争の研究をしている学者とか、そういう専門家の姿はまったくいない感じで、そのせいか、中国人の私から見ても内容は客観的なものとは思えない内容で、日付や場所が間違っている記述もありました。日本では中国人が共産党のプロパガンダに洗脳されているイメージばかり伝えられていますが、近年はちゃんと事実に基づく研究をする戦史研究家が増えているので、こういうのは時代遅れの展示に見えます」
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