第二次世界大戦中、スイスの隔絶された寒村で起きた最狂に忌まわしい事件とは!? 消えた兵士、7人の子供、人肉食、洞窟の奥で…!
■村の子どもが連続して行方不明に
隔絶されたこの村でいったい何が起こっているのか。次に起きたのは盗難事件とは比較にならない大事件だった。村の子どもが行方不明になったのだ。
村人たちと部隊は手分けして大掛かりな捜索を行なったのだが、子どもの行方を示す痕跡は何も見つからなかった。この厳しい寒さの中、子どもが1人でどこかに行くのは考え難かった。村には危険な地形をした一帯もあり、雪の中で何らかの事故にあった可能性も考えられた。
そして続けざまに別の子どもが行方不明になったのだ。この子どもも発見することはできず、こうなると村人たちは事故や遭難などではなく、狼の群れなどの野生動物が近くを徘徊しているのではないかとも考えるようになった。そこで村の男と兵士は夜間に定期的にパトロールを行うことにしたのだ。
人々の苦労の甲斐なく、この後も村の子どもの行方不明が続くことになった。そして部隊のレジナルド二等兵もまた、ある日バラックの宿舎から姿を消してしまったのである。大人の男でも行方不明になるとすれば、村人たちにとってますます脅威になる。もともと迷信深い村人たちは、邪悪で超自然的な力がその背後にあるのではないかと考え始めた。行方不明になった子どもは7人にもなっていた。
■洞窟での銃撃戦
さまざまな憶測を呼んでいる連続行方不明事件なのだが、村のどこかに殺人鬼や得体のしれないモンスターが身を潜めているのではないかという噂も流れはじめた。
そしてある夜、夜間パトロールを行っていた兵士が怪しい人影を目撃することになる。その不審な人影は村人の家の窓辺に立って中を覗き込んでおり、何をやっているのかと兵士が怒鳴りつけると不審者は走って逃げ出した。
兵士はほかの者にも声をかけて不審者を追った。誰もがこの不審者こそが諸悪の根源であり“犯人”であると確信していた。
村の果てまで逃げていく“犯人”だったが、かなりの雪が積もっている一帯にくると落とし穴にでも落ちたかのように姿を消した。追っ手が近づくと、そこには洞窟があり、犯人はこの中に逃げ込んだようであった。
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