「女装=かっこいい、女にもてるというのは常識」池袋の女装バー店主インタビュー! 女性ならではの苦労を知れば、モテる!!!

――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが変化球インタビュー!


 昔々、サブカル雑誌で仕事をしているとちょくちょく

「女装をしませんか?」

 と言われる。

 編集者が脳みそを使わずに企画を出したら、たまたま通っちゃった……みたいな感じの企画である。

 女装サロン(女装を楽しむ人達が集まる場)に行って女装されるのだが、鏡を見るのが嫌になっちゃうくらいのブサイクが出来上がる。で、安いテラッテラのセーラー服なんかを着させられて街を歩かされるのである。

 当然、読者の評判も芳しくない。

 そして僕の評判も落ちる。

 つまり、なんもいいことがない企画だったのである。

 という訳で、ぼくは女装に関してあんまり良いイメージがなかった。

 ただそんな折に、池袋に女装のメイドカフェ&バーがあると聞いた。評判も良かったので、足を運んでみることにした。

 池袋東口から徒歩12分、いわゆる池袋乙女ロードに『まほうにかけられて』はあった。池袋乙女ロードはBL(ボーイズラブ)が好きな、いわゆる腐女子たちが集まることで知られる場所だ。

 公式サイトによると、『呪いで女の子に!? されてしまった男の子たちがお出向えするカフェ&バー』という設定なのだそうだ。テーマパークのカフェにありそうな設定である。店内は、ゴシックっぽいが過度ではなく、清潔感もあり、居心地が良い雰囲気だった。

 働いてるメイドさんたちは……、僕みたいなブサイクな女装オッサンはいなかった。

 パッと見、完全に女性にしか見えないメイドと、男性と分かるものの爽やかなイケメン風のメイドだけだった。年齢的には20代前半の若い男性だ。


 そして一番の驚きは、お客さんの多くが若い女性だったこと。きゃあきゃあと盛り上がっている。女装男子ってモテるの? と価値観がグラグラ揺らいでいたら、店長のこゆきさんがやってきた。彼もパッと見は、完全に女性にしか見えない。

「女装=かっこいい、女にもてる というのは常識ですよ」

 と語った。