【取材】タトゥー、ヒップホップ、DEATHサウナ…超衝撃の「霊柩車イベント」に潜入!(MAMMOTH)


 昨今、めっきり見ることのなくなった宮型の霊柩車。しかし、どういうワケか分からないが、それを個人所有するのが流行っていて、SNSには所有者本人が撮ったと思われる写真がアップされている。

 そんな折、どエライミュージシャンが現れた。昨年末、『高円寺 FAITH』(杉並区高円寺南)というハコで行われたイベントにMAMMOTHという音楽ユニットが「霊柩車」で乗りつけたのだ。イベント会場となっている建物は、環七沿いにあるため通行量も多い。もちろん、それを目にした通行人はビックリ仰天。何度も振り返る人がいるかと思えば、スマホで写真を撮って行く人もいた。

「この車は、GEEK WATCHコレクターであり編集者、映画監督であるDonald Muneaki氏が映画のセット用に中古で買ったものです。そんなに高いものではありませんでした。『死神号』と言います。このイベントが初めてのお披露目になるんですよ。今夜は今をときめくアーティストが揃った音楽イベントを開催しています。一夜限りのイベントですね。自分たちは、ミュージシャンですが、普段は真面目に仕事をしています。会社員だったりフリーのカメラマンだったり。『死神号』は、バッチリメンテナンスをしているのでバリバリ走りますよ。ライトアップした姿も格好いいでしょ!」(MAMMOTH岡崎絶太郎氏/39歳)

 MAMMOTHという音楽ユニットは、30代の4人組ユニットで、ブレイクビーツやノイズなどのジャンルを根底としたディープな音楽を紡ぎ出すことで知られている。1990年にノイズユニット暴力温泉芸者を立ち上げて、海外でも公演を行なっているミュージシャン/小説家の中原昌也氏とも交流がある。この日は、同氏と共演する時間も設けられた。

 MAMMOTHは、自分たちの音楽を「ヒップホップ×エクスペリメンタルミュージック=ノイズHOP倶楽部」と呼んでいる。地下にあるフロアにが集まった大勢のオーディエンスは、彼らの音楽に浸っていた。

 この日に驚かされたことはまだまだある。霊柩車の中で、彫り師のARIKA氏によるライブタトゥが行われていたのだ。普段、棺の置かれている場所には座布団が敷かれ、そこにお客さんが座ったり寝そべったりして、タトゥを彫ってもらっていた。

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