またしても「未知の種族」のDNAが人類の中にあると判明! ネアンデルタール人やデニソワ人以外の“とても古い”人類種…

 現生人類のゲノムの中に、またしても未知の祖先の痕跡が発見された。数十万年前に現生人類の祖先と交わり、現代人の中にその遺伝子を残した未知の種族とは一体何者なのか? 科学系ニュースサイト「Phy.org」(8月6日付)が報じた。

DNA from an ancient, unidentified ancestor was passed down to humans living today (Phy.org)

画像は「Big Think」より引用

 現代人のゲノムには古代に絶滅した人類種の痕跡が残されている。ヨーロッパや東アジアに住む人々のDNAの1〜3%はネアンデルタール人に由来しており、オセアニアの人々のDNAにはデニソワ人由来のDNAが2〜4%含まれていることがわかっている。つまり、現生人類の祖先は、ネアンデルタール人やデニソワ人といった絶滅した人類種と頻繁に交わっていたことになるのだが、今回新たに未知の人類種の痕跡が発見されたという。

 米コーネル大学の研究者らは、DNA配列の中から別の種に由来する部分を識別する新手法を開発し、ネアンデルタール人やデニソワ人、そして現代人のゲノムを分析した。すると、およそ10万年前に現生人類と分岐したネアンデルタール人やデニソワ人だけでなく、それよりもっと前に分岐した「とても古い」人類種の痕跡も現代人のゲノムに残されていたのだ。

 その古い人類種の痕跡はネアンデルタール人やデニソワ人のゲノムにも発見されており、ネアンデルタール人のゲノムの3%、デニソワ人のゲノムの1%がその古い人類種に由来していることがわかった。デニソワ人が現生人類に残した領域のおよそ15%はこれらの「とても古い領域」であり、失われた古代人種の痕跡は現代人の中にも確かに生きているのである。

画像は「PLOS Genetics」より引用

 気になるのはその「とても古い人類種」の正体であるが、研究者らはホモ・エレクトスではないかと考えている。ホモ・エレクトスは約50万年前にアフリカ大陸を出てユーラシア大陸に広がった最初の人類種であるが、その後出現したネアンデルタール人や現生人類との争いに負けて約7〜20万年前に絶滅したと考えられている。

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